スナイパーとして生まれて

一見、ごくふつうの寝ぼけた幼児だが、

 

生まれながらの訳ありで、

 

 

ハワイ島でカメハメハ系のマフィアのボスの孫として生まれた。

あわれ生まれながら冷酷非情の闇の組織の一員となり、

組織の掟に従い、

 

 

ゴルゴ13の個人指導を受け、生後1歳からスナイパーとして育てられることになった、

 

 

「野良犬みたい」と評される佐藤次郎似だが腕は確かで、

殺傷能力の疑わしい20口径トカレフ水噴射タイプを操り、

狙った獲物は水びたしにして逃がさない。

 

 

コードネームは「R」。

得意技はボスの部屋に乱入し、

作業中のパソコンの電源を長押しして、

嬉しそうに強制終了させることで、

断末魔の悲鳴を聞きつつ、

不敵な笑いを浮かべ、

次のミッションに向かうのだった。

 


 

早くも過酷なミッションを与えられ苦悩する日々だが、

生まれたとき、手脚が太く骨太で顔つきもしっかりしていたことから、

じさまに、

事もあろうに「現場監督みたいだ」「すぐにでも幼稚園にいける」とか

言いたい放題いわれる始末で、

 

 


練馬のアジトも基礎工事のまっただなかで、

 

表向きは「有限会社はたぼ-興産」とひっそり看板を掲げているが、102号室がボスの集中指令室、秘密基地となる予定だ。

そこは社会保険も完備しており、

後期高齢者になったゴルゴ13の国民健康保険からの切り替えの手続きや、

サービス付き高齢者住宅への入居契約、

労災申請、アフガニスタンで稼いだ報酬もあわせた税務申告もやることになっていて、

コードネーム「R」のスナイパー保険にも加入しておかないといけないし、

秘密基地でもコンプライアンスの時代とあって、

避けて通れない課題が山積。

「すまん、、、」

2019/10/29

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください