角打ちの駅〜54〜


今年最初の忘年会にあたり、会場にほど近い友だちの酒屋さんの駐車場に車を置かせてもらうことにした。

焼き鳥やでの男女入り乱れての宴会が終わり、洗面所の鏡で歯を磨いておけば、最短2分で速攻でおやすみできる。

もう、酒を食らって、ろれつがまわらなくなって、千鳥足で電車やバスで帰りたくない。

まして、田舎のバスのこと、1時間に数本のバスを待つときのわびしさといったらない。


勤務していたときは酒を飲んで酔っ払ってみっともない姿を人前で見せてはならないとしゃんとしていた。

がぶ飲みしてたとえ酔っていようがビシッと背筋を伸ばしていなければならないとがんばっていた。思えば長いことずーっと気が張っていた。

「◯✖️さんの酔ったとこを見たことがない」とまでいわれていた。

連れの酔いが回れば回るほど酔いが覚め、こっちが覚醒した。


でも、もうやーめた。

頑張らないもんねー。

こっちが先に酔いつぶれるもんね〜。酔ったもんがちだかんね〜。覚醒なんかしないもんねー。失われた酔っ払いおやじの日々をこれから取り戻すんだもんね〜。


ここんとこ深夜オールナイトで運転する生活に馴染み、夜というか夕方6時に寝て日付がかわる0時に起きるありえない生活リズムだから、忘年会がひける9時ごろはオヤジにとって真夜中の時間帯。

今朝はいつものようにおめざの緑茶を何杯も飲みながら、「合同会社」について法的な側面から学習し理解を深めていたのだ。

だから、きょうはすでに18時間起きていることになる。


こんばんここでわらじを脱がせてもらうにあたって、ジムで汗を流し、大浴場でさっぱりしてきたのだった。

どうせ飲むなら身を清め、こころを整え、焼き鳥を味わいたい。そして、酔いにまどろみ、息をひきとるように入眠したい。


通っていた中学の近くの、思い出深い川の流れと橋を眺めながら。

同級生の女子の家の裏庭で一晩車中泊するなんて、いったいだれが想像したであろう

2019/11/23

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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