iphoneⅩSMaxに乗り換えてから2年。買いかえ時期だ。
菅政権が発足し、高すぎる携帯料金を下げろと叫び始めたとたん、各社があわてて低価格の料金プランを発表した。
叫ばなかったら、そのままぬくぬくしていたのだろう。いやらしい、と思ってしまうあわてぶりである。
半沢直樹のようにぎりぎりの経営をしており値下げの余地がないのなら、
「ソフトバンクは政府の値下げ要求を拒絶します!」と黒井大臣が率いるタスクフォースに向かって吼えればいいのに、吼えなかったということは値下げの余地があることを自ら認めたということなのだろう。
携帯キャリア各社は全国すみずみまで通話ができるよう通信設備や基地局の設置などでお金がかかる。マンションなんかの屋上に線香みたいなのが何本かたっているやつ。所有者や管理組合に安くはない設置料を支払っている。
そのため、日本の携帯料金は世界的に割高な料金システムとなっている。
高止まりをしている料金への批判の受け皿として、ソフトバンクはYモバイルという割安を売りにした会社をつくり芦田愛菜を使って大々的に宣伝している。
月額使用料1万円からの顧客がSIMフリー(携帯会社と紐付けがされていないSIM)の携帯に流れるのを阻止するためである。
Yモバイルは通信網、回線をソフトバンクから借りていて大家さんから部屋を賃借している状態だから自らは基地局の整備などはしない。その分月額使用料をおさえられる、ということだ。
ソフトバンクとYモバイルは別会社を装ってはいるがぐるである。同じ店舗で礼服と普段着を売っている。
さて、買い替えをどうするか。なにがベストかよくわからない。
街のソフトバンクショップの大半はソフトバンクの直営ではなく、独立し運営している会社だからそれぞれが店舗の家賃や人件費をまかなっていかなくてはならない。
裏を返せばそのために携帯端末の販売だけではなくその他のサービスによって稼ごうとする。
2年前の買い替え後、のー天気なおいらは引き落とされる月額料金のことを気にせず黙って支払い続けていたが、今回の買い替え時期を機に地元のソフトバンクショップでチェックしてもらったところ、2年前に「SDカード」の名目で月々の料金が上乗せさせられていたことがわかった。
それはおそらく本体といっしょにわたされたサンダーボルト接続ができるUSBメモリーやブルーツースイヤホンやバッテリーのことだとわかった。
単身生活中に買い替え契約したとき、販売員の女性はなにもいわずにこれらをテーブルの上に置いた。だからすなおにおいらは「ありがとう!」といってしまった。
てっきりサービスにおまけでくれたものと思っていたが商品代やらなんの説明もないままちゃっかり2年間の月額使用料に上乗せさせられていた。だまって「押し売り」、いや「置き売り」していた。
思えば彼女はおいらがどの程度のユーザーか見定めているようでもあった。ライトニング端子のUSBメモリーに興味を示していたのを見逃さず机に置いた。
うかつだった。さいわいその「おまけ」たちはとても気に入っていて重宝したのだが問題はその価格で市販価格の数倍の法外な料金となっていたし、明細は合計額だけ記載され個別にはわからないようになっていた。
たしか「S石」という30代半ばの窓口営業のおねえさんだった。
美人だが気の強そうな(北九州に多い)その顔だちもそのときのやりとりの一言一句も鮮明に覚えていたから小倉のリバーウォークにあるショップにいってコロナがそこそこ落ち着いたいま抗議してこようとも思ったが、2年経過しまさに支払いを終える時期だったこと、そうならそうとその場で、あるいはその後の引き落としのさいに確認しなかったおめでたいおいらの手落ちでもあると思いとどまった。
一般的には10万円を超す端末は4年間48回の分割払いとなっている。
2年で新製品に乗り換えるとすると買い替え前の残債を払い続けながら新しい端末代も支払うことになる。
だから、ユーザーがこらたまらんと悲鳴をあげないように、新携帯端末料金を半額にしたりする手を使う。
「携帯ショップでは買ってはいけない」、「携帯ショップにいってもいいのは高齢者でその後のサポートが必要な人たち」といわれている。
携帯ショップがそうしたサポート料金込みで運営されているからである。
ローンを組ませ4年間縛り、新製品が出るとさらに買い替えさせおいらのばあいアップルがずっと新製品をだし続ける限りローンから足抜けできないようにしてしまう。
すぐにでも携帯ショップの残債を精算して、アップルショップで一括購入するか、下取りもショップを避ける、あれこれ考えている。
ただし、アイフォン12と格安SIMの組み合わせはない。
スマホ販売手数料、オプションなど情報弱者を搾取する携帯ショップにはくれぐれもご注意ください。