気になってしかたなかった「みちしお」2023/4/10

京都から北九州へ。

いままでなら名神高速道路の京都南インターからそのまま山陽自動車道をひたはしり関門橋をぬけるルートだった。なんの迷いもなく。

それにしても京都にはまいった。町中にガソリンスタンドがないのだ。インターの近くならありそうなものだけど。大阪方面に向かう幹線道路でようやっとみつけた。

今回、いままでと違うことをやってみようかと思った。

行動パターンを変えることに喜びを感じるようになった。

この山口の貝汁で有名な24時間営業のドライブインによってみようと。

きっかけは友人がゴルフ帰りにここの貝汁をラインでみせびらかしたこと、そしてトラック爆走おやじのユーチューバー「おじとら」がうまそうにちゃんぽんをがっついていたことだ。


そして、もうひとつ中国自動車道を避けて下関にいくルートはないかとルートをさぐっていたことがある。

中国自動車道は山ありカーブありのいやらしい高速道路で、「国土の均衡的発展」の旗印のもと山陰と山陽のほぼ中央を走らせることになった政治的高速道路である。だからトラック野郎もぼくたちわたしたちもだれも利用しない見放された高速道路だ。がらがらということだけが取り柄である。


そこで、防府あたりから北九州までを国道2号線で走ってみてはどうか、と思い至った。

西へとひた走ってきた山陽自動車道は山口で力尽き、中国自動車道と合流してしまう。合流する手前の、しかも国道2号線にもっとも近いインターチェンジはどこか。

しらべてみると京都から「山口南インター」で降りて宇部を走るのがいいんでないかい、となった。

思えば高速道路が整備される以前はトラックのおやじたちは国道2号線を走っていたはずだ。

道の駅などあるわけもなく、コンビニもないなか、かなりきちー道路を目をこすりながら運転していたろう。

この「みちしお」には温泉もあり、コインランドリーも、なにより道の駅も真っ青な巨大な大型トラックが駐車できる無料の駐車場がある。

天然温泉はありがたい。朝8時からやっている。

ただ、950円はちと高い。

コインランドリー

どれだけ、長距離ドライバーたちは助かったことか。

これだけの施設を維持するためには値段が高くなるのもいたしかたない。

なんといってもここの自慢は「貝汁」

すべての定食に「貝汁」がつく。単品でも小・中・大が選べる。

自分でおかずを選べるシステム24時間営業のレストラン?

仕出し屋さんがやっており、魚料理が多い。

深海200㍍に生息する千葉勝浦や伊豆稲取が産地のキンメダイがなぜ、ここで煮つけにされているのか。

あれもこれもと二品三品トレーに載せるとかなりなお値段になる。

ぼくが朝食に選んだのは、

友人にみせびらかしたら、「おいしそうなやさい炒めだね」と返信があった。

ちゃいまんねん、「きゃべつたっぷりのちゃんぽん」だす。

不本意ではあるが、辛口に採点をすると、

「貝汁」のあさりは、北九州の「資さんうどん」の貝汁のほうが、あさりがぷりぷりもっちりしているし、

北九州のちゃんぽんには、きくらげやたまねぎや、かまぼこ、あさり、にんじんなどががっつりはいっていて具がものたりない印象を受けた。


とはいえ、それが「みちしお」の存在価値を下げるものではないことはむろんである。

もう少し走ると下関の長府で国道2号線沿いにはそれはそれはいろんな大型店がひしめいていて、下関の駅周辺が寂れるのも仕方のないことだと納得する。

「貝汁」は小中学生のころ、行橋や豊前のあたりにも同じようなセルフのドライブインがあって、連れていってもらっていたし、この「みちしお」にも何回かはきた思い出がある。山口や福岡の瀬戸内側には遠浅の浜があってかつてあさりがたくさん獲れたのだろう。

長距離ドライバーたちを支えてきた名店、というより物流を支えてきたインフラともいえるかけがえのない施設。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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