炎を上げて燃えさかる50メートルさきの隣家。 夜明け前の3時23分。 消防車のサイレンがけたたましく鳴っていた。 どこかで火事か、と他人事のようにお茶を飲んでいた。 それにしてはあたりが騒がしい。 怒号もきこえる。 雨の …
狭い路地が好き。猫がうろうろしている路地、昭和の残る景色、寂れた商店街、早朝の魚市場、のれんの色あせた大衆食堂に惹かれる。
炎を上げて燃えさかる50メートルさきの隣家。 夜明け前の3時23分。 消防車のサイレンがけたたましく鳴っていた。 どこかで火事か、と他人事のようにお茶を飲んでいた。 それにしてはあたりが騒がしい。 怒号もきこえる。 雨の …