
彼のアップテンポでキレのいいファンキーなサウンドは健在だった。踊りたくなるほど。
久保田利伸 – 諸行は無常 [Official Video] – YouTube
ご近所さんの古内東子さんの新曲も東子さんらしさが凝縮していていい出来だ。

日経新聞の「私の履歴書」でチューリップの財津和夫さんが登場している。
その生い立ちは戦後の福岡への引揚者だったことからはじまる壮絶なもので意外な思いもある。
ぼくらが財津さんを知るのは1969年の新宿厚生年金会館でのコンテストあたりからだった。
さいきんの私の履歴書はだれも聞きたくない「成功者の出世の自慢話」で辟易していたから、毎朝の連載を楽しみにしている。
未成年者だった姫野を私に預けてくださいと彼の両親を説得したり、リードギターの安部さんとのことなどそうだったのかとはじめて知ることばかり。
姫野の舌っ足らずの甘ったるい声と、亡くなった安部さんのファンだった。北九州の職人のようなきちんと仕事をするギタリスト。奇をてらわず、目立ちたがらず、福岡にしては珍しいが、人はともかく自分の持ち場に責任を持つ、という思いが演奏中に伝わってきていた。
財津さんの闘病も痛々しいが強引で癖のある彼が引っ張ってきたからこそのバンドだ。

