2016年12月23日午後1時の御殿場から箱根に向かう峠からの眺め。
年賀状に最適と思ったけれどすでに前日に投函してしまった。
この方角からだと南側からの眺めと違って、大沢崩れも気にならず、シンメトリーの円錐形が美しい。
周囲に余計なものがないことが富士さんの優美さをきわだたせている。
孤高。景観の邪魔になる山々、鉄塔、ビル、電柱、看板、落書き、空き缶、、、がない。
さっそく、i-phone7の新機能である望遠ズームで山頂付近に近づく。
雪でのお化粧ののりもよさそう。
いかにも清く正しく健康そうでうれしくなる。
初めて富士山を見たのは高校2年の修学旅行。
バスガイドさんの
「左に富士山が見えて来ました」
の声に慌てて見るけれど、どこにもない。
戸惑う私達に
「ずっと上を見てください」
ムム、首をかなり曲げ上を見るとそこに神々しい富士山の姿が。
こんなに高くて美しいなんて…
田舎者の私の心を一瞬にして掴んでしまった富士山。
それ以後富士山を拝んだのは2回?3回?
この富士山を見せてくれてありがとうの言葉しかありません。
ありがとう…
コメント、ありがとう。
小泉八雲の作品の中にも、まったく同じシーンがでてきます。
駿河湾の船から眺める富士山の姿がみつけられず、
船員から「目のつけどころが低い」、「もっと上を見なさい」といわれたのです。
なんか、人生の生き方のようだ、と感心して読んだ記憶があります。
「ある保守主義者」より。