「確定申告電話相談センター」でテレフォン相談のきびしさむずかしさの洗礼を受けた。
「認知症」ではないかと思われる高齢者の相談者からの電話数件を受けて応対したのだけど、聞かれたことを何度丁寧に説明してもおんなじ質問を繰り返し受けた。そして異様にゆっくりおはなしをされる。説明が終わり、おつかれさまですと電話を切ろうとすると、あらためて同じことを聞かれ、ふりだしにもどり、また説明する。その繰り返し。
雰囲気から「真面目」な人だったのではないか、きちんとした方だったのではないかという印象を受けた。テレフォン相談センターに電話されるくらいだから意識の高い方なのであろう。
もちろん、怒ったりするのはおろか、いらいらややれやれとかうっとうしいという思いを相談者に察知されないよう努めてやさしく丁寧に答えるようにしてきた。
神経細胞の破壊だから「治すことができない」という。
これは加齢・老化による宿命で逃れられない。
自分が「認知症」になったらどうするか。
怒りっぽくなって、じぶんが理解できないのは相手の説明が悪いからだとキレる。
子供に「あんただれ?」という。ごはんを食べたかどうかわからなくなる。
自分が誰だかわからなくなる。これは「恐怖」でしかない。
介護施設に入所している老母は3食完食していながら「この施設ではごはんをたべさせてもらってない」という。
「認知症」になるくらいなら長生きしなくていいから「すい臓がん」でぽっくりいきたい。
芸に生き、芸を披露した直後に急逝。なんという生きざまか。
「認知症」は死を迎えようとする恐怖から身を守るための防衛本能が脳の細胞破壊に向かわせる、という説もあるが、これはおちゃらかばっかしいっている先輩がいっていることだからどんなもんだか。
頭を使っていれば「認知症」にならなくてすむなら、早朝特訓でもしましょう、緑茶やワインがいいそうだけどいっぱいのんでるしなぁ、ビールもいいというが、これはわしの唱える説だからたぶんそうなんだろう。
2020/2/12