COVID-19ワクチン接種の副作用がすぐにやってきた。
当日から接種した肩のまわりが痛む。
1回目の接種後は肩の痛みが3日続いたのち2週間後に突如注射したところが赤く腫れた。
かかりつけ医に相談すると、
まゆをひそめながら「自分にもよくわからない。高齢者から接種をはじめているが見たことのない症状です。」と心配している受診者をさらに不安に落としいれる。
2回目の接種会場のパンフレットによるとこの「赤く腫れる」症状はモデルナ製のワクチンにみられる「モデルナアーム」という特徴的な副作用だということがわかった。
練馬区での診療所での接種はファイザー製を使用しているため先生には未経験だったのだろう。
「わからないことはわからない」というこの医師への信頼感が増した。かかりつけ医としてこれからも診ていただこうと思う。
私たちは「ワクチン」と呼んでいるけど英語では「ヴァクシン」、予防注射のことは「ヴァクシネイション」というんだね。もともとはラテン語で「牝牛」の意味らしい。
モデルナ社のmRNAワクチンの開発は京都大学の山中教授のiPS細胞の研究がベースになっているといわれている。
井上尚弥みたいなハードパンチャーとの対戦を前に、あらかじめダウン寸前まで弱らせてへとへとにしておいたクローン井上尚弥と対戦させてノックアウトさせ、「なんや、モンスター井上も口ほどでもないやん」と体に覚えさせ自信をつけさせておき、じっさいの井上尚弥がリングに上がってきた時、ナオヤの癖を読みパンチをまともに受けないようにする作戦。
今回よわっちいはずの後期高齢者クローンナオヤの予防接種パンチくらっただけで肩が腫れ、早くもダウン寸前のひよわな枯れ木高齢者だからおとなしくしとかんといかん。
2発目のボディーへの軽いパンチをくらっただけで、枯れ木高齢者は翌日から軽い頭痛が続き、倦怠感に襲われマットに沈んでいる。休肝日のない脂肪肝へのボディーブローは効いた。無謀なダイエットも足をふらつかせる。セコンドも他人事のように不安げに見守る。
梅雨明けでいっきに気温があがったこともあり、車でSEIYUに食材を仕入れにいくのもやっとだった。本も読む気にもならずぼんやりしていたが、他人事のようについでに見守る家族のためにごぼうを洗い、白州のにんじんとかぼちゃで豚汁をつくった。
映画をみてもうわのそらだった。緊急事態宣言もオリンピックも大谷のホームランも照ノ富士が横綱になろうがなるまいが、ビジネス法務の受験もどうでもよかった。まわりがどよーんとよどんだ。
目もうつろでどよ-んとよどんだスガさんといっしょに入院しているような錯覚に襲われた。
なにより、もっともきつい副作用は接種当日から「ビールがおいしくない」ということだった。
一日の締めの儀式であるしゅわーっとした泡、きゅぃーっとしたのど越し、あの苦みが感じられなくなった。
味がせず違う飲み物ではないかとさえ思われた。
おいしく夕食をいただく、というつつましい小市民のささやかな楽しみも奪われた。
3日目になっても軽い頭痛とだるさが続く。
外には「もーでるな」、ビールも「もーのむな」ということらしい。