海洋堂はもともと美術館、博物館、映画関係用の造形模型をてがけていたが、食玩「ちょこエッグアニマルシリーズ」で大ブレイクした。
安価ながら精緻精巧なつくりにぼくの(ぼくたちわたしたちの)ハートはわしづかみされ、アキバに行くとまず駅前のラジオ会館の海洋堂ショップに「お参り」してから買い物にいくのが習わしとなった。
その海洋堂の展示会がたまたま小倉で催されており、「巡礼」にいった。地方での展示につきたいしたことなかろうとたかをくくっていたところ(失礼)、手抜きを知らない造形作家集団らしく海洋堂ワールドの神髄を伝える展示となっていた。
この集団には「戦車」オタク、「葛飾北斎、歌川広重、川鍋鉄斎」オタクなどがいて、社長はどうやら彼らの好きにやらせている感じがしていて、放し飼いにすることで神や仏やミイラや妖怪の魂が乗り移るのだとおもっている。
仏師はまさに仏に入魂していただくことだけを祈りながら木を穿ち彫る。
うちのめされた至福の時間。
我が家のテレビのまえにも海洋堂。
一家に一台海洋堂。
今日も元気だ海洋堂。