5年以上前のカーナビの地図を使っている。
新東名高速も一部しか開通しておらず、いまだ新名神高速ともつながっていなかった。
だから九州への往復は道路が表示されていないやまんなかの道なき道のたぬきのでる道を走り続けてきた。
「ドライブ・マイ・カー」の山陽自動車道の広島あたりの景色は見おぼえがありなつかしかった。
ディーラーから何万もかかるとおどされていたカーナビの地図の更新はあたりまえだけど自分でもできる。
まず、DVDの「TILT」でディスプレイを開く。
「パネルを左にスライドさせ、取り外す」とストラーダのトリセツにはあるけど、どうやってスライドさせるかがわからん。
「指をかける」?「カチッ」?「左にスライドさせる」?
パネルはぜんぶつるつるでたいらだから指をかけるとこなんかない。
「それって、どういうこと?」
つまり、パナソニックがやってもらいたかったのはパネルを指で軽く押して、ぺこんとたわませ、おさえたまま左にずらす、ということだった。そうならそうとはよいわんかい。
するとあらたいへん、パネルが外れて落ちて「天の岩戸」のように隠されていたSDHCカードのもうひとつの挿入口が突如現れる、というものだった。
ふだん使ってはいけない何年に一度かの挿入口だからこうやって秘匿してあった、というわけだ。
指をかけるとこもなければ、カチッと音もしない。パネルは押せばたわんで外れるようにつくられていることなど思いもよらない。
さくっとできる人たちはいいけれど、日々なにかしら文句をいいたくてうずうずしている高齢者はここでもかみつきたくなる。
国が運営しているソフトのヘルプセンターにも問い合わせたことがある。人がこしらえたソフトがどうつくってあるかは本人に尋ねるしかない。膨大な操作マニュアルと格闘しすんません、わかりまへん、となってヘルプセンターに泣きを入れる。ところが運営担当者にも「どうしてだかわからん」といわれた。そうなるとお手上げだ。
パナソニックの2022年度版の地図SDHCメモリーカードの望小売価格は2021年12月に発売され、18,700円(税込み)。
おなじみのAmazonでは15,300円、それが2020年度版になると6,980円と在庫一掃セールの半額以下となる。
これでじゅうぶんではないか。新名神の草津あたりから大阪の高槻までがいま工事中だ。
まん延防止期間がまた延長され、飲み会もできない。今回は越境してもかわらない。
YouTubeでダウンロードした音楽や映画ファイルをUSBで接続してこのストラーダで楽しんでいる。
ところが保存をしてもすべてのファイルが開けるわけではなく、
このナビの読み込みには「解像度(フレーム幅・フレーム高)」と「ビットレート」の上限の制約があり、高画質のものは変換ソフトでこれに合わせ(ダウンサイジング)なくてはならない。
高画質のものはたいがい対応しておらず変換が必要となる。
10年以上前から使っているAnyMP4というすぐれたソフトが3号機にインストールしてある。
ここで解像度とビットレートを変更する。
次から次へと仕事が待っている。まるで自分で仕事を求めているようでもある。「ひまをもてあます」意味がわからない。
2022/3/2