建設業に従事する職人さんたちの技能や経験を適正に評価するためのシステムが動き出している。
裏を返せば前近代的な業態の中にあってただしく評価されてこなかったということで、低賃金のまま職人の高齢化が加速し、若者が業界に参入してこないことに業界が本気で危機感をいだいていることのあらわれだ。
職人さんを「ID登録」し「技能」「経験」「研修などの受講履歴」などを一元管理し情報を蓄積することにより元請け業者などから正当な評価を受けたうえで業務を受注することをサポートするシステム。
「CCUS」は「建設業にかかわる職人さんたち職歴パスポート」と理解した。
建設業界の透明性と近代化につながるなら、職人さんたちがその技能と経験を正当に評価される助けになるなら、建設業にかかわる人たちの社会的地位の向上に役立つならとこの登録作業のお手伝いすることにした。
消費税の日本型インボイス制度が令和5年10月からはじまる。国税庁に業者登録して登録番号を記載した請求書でないと発注者は消費税の「仕入れ税額控除」ができなくなる。
この登録をしないと「消費税の取引連鎖」からはじかれ、業界から締め出されることになる。元請けから免税業者を排除するねらいがあってとくに一人親方たち零細下請け業者には黒船なみの一大事で、末端の下請けは手伝ってくれる臨時雇いの若い衆を使ってもいいけどその請求書では消費税の控除ができずその結果消費税は「自分持ち」となる。