作業中はいつもYouTubeの「気分を盛り上げる最高の曲-BestSoul R&b Mix」なんかを流している。仕事中はここちよいメロウな曲でいつも満たされている。常に源泉かけ流し状態だ。1 Billion viewというサイト。
しかも2時間、3時間ものはあたりまえでいちいちチャンネルを切り替えたりしなくていい。
しかもBGMを飾るのはうっとりするような美人ばかり。
深田恭子や新垣結衣、橋本環奈だのに大騒ぎしている自分はどうしたもんだろう。もっと世界に目を向けなくてはいけないのではないか。極東の小さな島国で満足していてはいけないのではないか。
ウクライナの子供たちや「若い」女性はほんとにかわいい。世界的な美人の宝庫だ。
若くなくなってこの世のものとは思えない力士姿に変貌する前の彼の地の女性はとにかく美しい。
オリンピックの女子フィギュアスケートの競技を見ていて競技がはじまる前からライバルたちの立ち姿にハンディーがありすぎると思った。ゴルフ並みにハンディーを10くらいつけてプレーしないといけないのではないか。
2本の大根がもつれてトリプルアクセルしているようなときもあった。
もしこの子たちがうちにやってきたらどうしたらいいだろう。
「お食事していってもいいですか?」とでもいわれたら。
その日は「豚汁」と「ぎょーざ」の予定だったのをやめて、成城石井に買い出しにいかにゃならん。
どどきどきしてなにを話せばいいかもわからない。
大学卒業前にヨーロッパあほ放浪旅行していたとき、つとめていろんな人に話しかけるようにしていた。日本人のいるセットされた観光バスおみやげやめぐりのみっともない旅だけはすまいと決めていた。
パリに向かう列車のなかで上の子ようにお人形さんだったはたちくらいの女の子に声をかけた。
「パリまでどれくらいで到着しますか?」
もちろんフランス語で。
上からかがんで聞いたため、目の前すぐのところに女の子の顔があった。
宝石のようにすきとおった湖のような青い目をしていた。
どんな湖かといわれると困るが青い目ではないけど橋本環奈の奥底までのぞけて吸い込まれるような透明な目がそれに近い。
トーマスクックの時刻表で到着時間などとっくにわかっている。
その子はしばらくうーんと考え込んで「〇✖▲、◆◇」といった。
そしてぼくは「メルシー」とお礼を言って立ち去る。
そして(@^^)/~~~みたいな笑顔を返された。
そのころぼくは英語ならともかく、ドイツ語もフランス語も「声をかけても返事がまったく聞き取れず理解ができない」状態だった。
わかるのは地名や数字、あいさつのたぐいのみで、わかったふりをするのがせいいっぱいだった。
「一撃離脱方式」という。
かつてゼロ戦に手を焼いた連合軍のパイロットたちがとった戦法だった。
格闘戦に巻き込まれると勝ち目がないため、ゼロ戦の編隊に向かって上空から速度をつけて急降下し銃撃してそのまま下に離脱するというものだ。
ぼくのばあい「質問しっぱなし一撃離脱方式」という。
ぼくの育った北九州は美人が多かった。
そうではない人ももちろんいるがそのぶん情が深く勘定をあわせていた。
「東京は美人が多い」といわれているようだけど、垢抜けしているかどうかは別としてそう思ったことはこれまで一度もない。