舞台俳優。
幼稚園から雙葉学園(四谷かな)。聖心女子大。フランス語と英語が堪能。そして美人。
こんなに神様は与えていいのだろうか?もっと不自由している人たちに少しづつでも分けてあげてもいいのではないか。
雙葉といえば、自慢ではないがぼくも20歳の学生のとき、山手にある「横浜雙葉」出身の後輩から「おつきあいをしているひとはいますか」とまじめに聞かれたとがあった。(自慢(*^。^*)やん)
村松えりさんのような横浜山手のお嬢様たちがまちがって(?)お金持ちに縁のない本学に毎年数名やってきていたのだ。
「いるよ」とにべもなくメッセンジャーとなっていた児童文化研究会の後輩に告げてもらってそれっきり。
たまー----に、もし、あのときお付き合いしていたら、
結婚なんかしてしまい、おしゃれな元町商店街でショッピングしたり横浜の貿易会社の社長のおとうさまのつてで駐在員としてアメリカに滞在していたかもしれない、と夢想したりしている。
でもそしたら、「R」や「K」と遊べないからそれも困る。
桃で大騒ぎしたり、市場食堂の塩サバの味噌煮定食なんかで悲しんだりせずに。
おぼっちゃまやおじょうさまと無縁のがさつな野生児として育ったため、住む世界が違う彼女たちはまぶしかったな。
「矢木亜希子」が横浜雙葉の出身であんな屈託のない明るい感じの子たちが多かった。東京の子たちとはまた違った華があった。
そして、村松えりさんのおかあさまは同じく女優。
驚いたことに、「陸軍中野学校 雲1号指令」(1966年・大映)にスパイとして出演していた。
市川雷蔵に中華民国のスパイであることを見破られその場で服毒自殺するシーン。きりっとした迫真の演技が目に焼き付いている。
「日本暗黒街」(1966年・東映)にも出演している。
さらに、おとうさまは精神医学者、おにいさまは文芸評論家の村松剛ときている。
そして、
村松えりさんの曽祖父は「田部隆二」さん。
「小泉八雲」と親交があって全集の編纂に携わった。
もっともすぐれた「小泉八雲」の評伝を残している。
1冊を選ぶなら迷わずこの書を挙げる。
さらにさらに、続く。
「田部隆二」さんのおにいさまは「田部重治」さん。
英文学者であると同時にアルピニストでいまも登山家の愛読書となっている雑誌「山と渓谷」(略してヤマケイ)の名付け親。
ほかにもこの一族のことは書ききれない。