ライブツアー2022年の先行予約の抽選に応募し、見事落選した。NHKホールと中野サンプラザ公演。
昨日のNHKホール公演にはうちのバカ息子がいってきた。
そして、今朝勝ち誇ったように「いいライブだった、、、」と普段はあまりみせない満面の笑みをみせている。
そして、「ほれ!」とサイン入り色紙入りのアルバムを差し出した。
「本人の自筆サインだよ」、と念を押しつつあげるという。
ぼくはふてくされていた。
2回の落選通知のあと、キャンセルが出ましたというメールが3回きた。
ひとつは「倉敷市民会館」でもういっちょは「仙台・東京エレクトロンホール宮城」、もひとつは「札幌文化芸術劇場」、、、
コアなファンなら日本中どこへでも駆けつけるのだろうがね。
ふてくされているときはなんでもひねくれて見える。
「なに?この色紙?」
なんてかいてあるん?
「母さんへ?」でも、「ん」がないやん。
「Thank You!」は読める。
それにしてもこの銅版画のような肖像画、、、
「山」を基本に、「下」は山と一体化させ、「達」は中国の簡体字よろしく「さ」にしてしまい、「郎」に至っては「へのへのもへじ」化している。
それもこれも「サインする」のがめんどうだからだ。
「山下」まではいいけど「達郎」のとこで書いてらんない、とキレた。
山下達郎は他のアーティストにありがちな「代筆」させたりすることはしない。
ファンからのはがきには自ら目を通す。
音楽と同じように手を抜かない。そんなアーティストだ。
先日の帚木蓬生の自筆サインと比較してみよう。
自筆サインにかける「熱」のいれようの違いが一目瞭然で、山下達郎はさっさとすばやくサインをすませて、スタジオにこもって曲作りしたいという思いが見てとれる。
これは神田神保町の「東京堂書店」で講演会があったときに目の前でサインしてもらったものだ。
「椎名誠」。
「相名評」と読めるがまだあたたかく「まこと」のこころが伝わる。
達郎さんは落語好きで、映画では「雨月物語」に一家言がある。
ただし、「プロ野球」など興味がないものはどうでもいい。
サインもその部類に入るのだろう。
作家であるわけでもなし「サイン」も「できればしなくてすませたい」と思っていると察する。
まずもって著作本とCDへのサインとは別物だし。
なんか、ライブのチケットが手に入らないことへの恨みがあるように思える。
山下達郎は日本の音楽界の至宝だ。彼とユーミンとサザンとともに生きてきたのだよ。