「洗脳」とはこんなことをいうのかと思った。
統一教会との関係を問われ、開き直った記者会見。
すっとぼけている、ごまかそうとしてしている、開き直ったとは見えない様子だった。
ほんとに、何が問題なのか、なにがいけないのかわからない、のかもしれない。
そんな顔つきだった。
「統一教会脳」になっている。
どこかぽよーんとした岸さんの釈明とはあきらかに違う。
政府は犯人に精神鑑定を受けさせ、正常な判断力を欠いた状態であるとしてかたずけようとしているのではないか。
統一教会を追い続けているジャーナリストの米本和広さんにあてた犯人からの手紙はきちんとした文章で綴られていて知的な印象さえ受けた。異常どころではない。
米本さんも大学のちょい上の先輩にあたる。かあちゃんも知っていた。誇らしい。
マタンゴという映画がある。
原作はイギリスの短編小説だけど、1963年にあのゴジラの本多猪四郎監督によって制作された「きのこ人間」ホラー映画。
嵐で若者7人が乗ったヨットが無人島に漂着する。
そこはそこに生えているきのこを食べてきのこ人間になったマタンゴが暮らす(?)島だった。
若者たちは食料が枯渇する中で、きのこを口にしてしまう。
すると、あまりのおいしさにうっとり陶酔し、みんながきのこ人間になっていくという筋書きだ。
「統一教会」のきのこを食べてしまった信者はどうしてこんなおいしいきのこ「教え」をみんなは食べないのだろうか?と不思議でしょうがない。
あの総務会長はマタンゴになっているように見えた。
小学生だったから怖かった。
信者でない夫婦から生まれた子どもは「悪魔」とされ信者同士から生まれた子供は「神の子」として祝福される。
だから、合同結婚式などというありえない異様なセレモニーが催される。
キリスト教を標榜していながらキリストは神でなく文鮮明が神だという。
「寄付をしなければ地獄に落ちる」
あほか。
信者はまじめな人が多いという。
「寄付をしなければ地獄に落ちる」と脅され、本気にする人たちだから。
政権がカルト集団と結びついている(いた・岸信介さんのころから)とすれば「血も凍る第三の生物」マタンゴより怖ろしい。