
「心で配って」何年になるのだろうか。
練馬駅から徒歩3分ほど。

仕事を終えて、4時半に夕食とする。
休憩中にする町中華の多いなか、通し営業はありがたい。
ほとんどのメニューは問答無用の400円~600円台。
800円、900円のラーメン屋とは袂を分かって、ここ「国龍会」にわらじを脱ぐことにする。

ラーメンは460円。ギョーザ420円。チャーハン500円。
町中華はギョーザに始まりチャーハンに終わる。

物憂げにテレビを見ている覇気がなさそうな大将、
冷房、スポーツ新聞完備、
大瓶のビール、、、620円
いやがおうにも期待がぱんぱんにふくらむ。
激熱のスーパーリーチ。

ひややっこのサービス。ということは大瓶は実質570円くらいではないのか。
ずっとしゃべりっぱだったのどをうるおす。
口下手なおいらには過酷な仕事だ。
人見知り、口下手を改造するため、焼き直すためにはじめた。
儀式ははじまる。
スポ新を選び、熱闘さなかの甲子園の様子をうかがう。

ぎょうざは冷凍ものではない。なまなましい。
圧倒的に期待はずれが多い中、ようやっと満足の一品に出会えた。
あらかじめラー油がだぼだぼ注いであるたれ。
火あぶりにされた入魂の半チャーハン。これも絶品。

正しく年季のはいった貫禄のジャンギャバン。ほこりかコショーなのかわからないくらいスパイスが効いている。

おそまつくんのイヤミやデカパンの中華料理屋をほーふつとさせる入口。
すべての小道具がいい仕事をしている。
ほかに客もいないし大将としばらく野球談議。
ひいきの球団はなく、まず好きな選手がいること、ロッテの佐々木労朗希がいいのだそうだ。


明徳に逆転勝利した九州国際大学付属にたまらず拍手喝采!
夕刊の配達員がやってきた。
大将は「いつも、ありがとう、ごくろうさん」とねぎらった。
人柄がにじむいいお顔をしている。
奥でおくさんがもごもごなにかいっている。
やはり、新規開拓あるのみ!
町中華にかぎらずひきだしをたくさんつくること。
「塩さばの味噌煮定食」ぐらいでくじけず、玉砕覚悟で飛び込めばきっといい出会いがある。