不屈のわんぱんまん「にっけん君」を18秒で瞬殺。
対戦は1ラウンド1分のみ。それ以上やるといのちにかかわる。けんか道ゆえペース配分などしないガチ対決。
Breaking downはやんちゃヤンキーの喧嘩自慢がばちばち闘う朝倉未来が率いるリングで、ジ・アウトサイダーの流れを受けている。早い話「けんか」をリングでやる。
オーディションからして一触即発のキケンで不穏な空気に満ち満ちて、しばしば(毎回?)乱闘が勃発する。
あおったり、いきがったりするふっとんだ不良が多い中で、飯田くんのこの落ち着きと洗練された雰囲気と鍛え上げられた体は新鮮そのものだった。
すでにインタビュアーの女の子(木下優樹菜)もメロメロになっている。
無理もない。ミドル級の迫力も魅力だ。
よわっちーおいらもひとめで惚れた。
もはや、地上波では格闘技はみることはできない。
きのうは井上尚弥の番組をばかみたいに見ていた。
甲子園の下関国際と大阪桐蔭の試合も鳥肌が立った。
トリプルプレーと九回の逆転劇も神がかっていた。
運さえ神がひきよせる、そんな試合だった。
もし、大阪桐蔭が順当に勝ち進んだらもう、高校野球など観戦する必要もない。
喜んでみていたプロレスはシナリオやいろいろな約束ごとで成り立っていた。
長州力と前田日明の因縁の試合もそうだった。
前田のキックが長州の目を直撃し眼底骨折した試合もそうだった。
前田日明が長州力の“顔面蹴撃”で無期限出場停止…アントニオ猪木「プロレス道にもとる」【週刊プロレス】 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社 (bbm-japan.com)
「蹴る前には相手の肩をぽんぽんと叩く」という決まりだったところ、そのとおりに前田が合図したのに長州が顔を動かした。
そこへ前田の蹴りがまともに顔面に入った。
だから前田は長州が顔を動かしたのがいけない、という。
試合のビデオでは「蹴りますよ、いいですか」と確かに2回軽く合図をしている。
このあたりは記事に書けない。
まともに30分も死闘などできるはずはない。
プロレスは宿選手が怪我することなく長きにわたり地方を巡業し、多くの観客を楽しませなければならない。そのための「約束ごと」はだいじ。
馬場の16文キックには対戦相手のレスラーが自分から馬場のキックを受けようと向かっていった。レスラーはよけられるが足をあげた馬場はそうかんたんに足を動かせない。お客さんもキックが炸裂するのを目当てに見にきているから「三方よし」となる。
力道山と小林政彦の世紀の対決も予定では「引き分けにする」ことになっていた。
それを小林が約束破りの攻撃(股間をやっちまった)をしたことで力道山が激怒し見さかいがなくなった。
プロモーターも話が違うと激怒したことだろうが相手が力道山じゃね($・・)/~~~
プロレスは持続可能な興行という宿命がある。選手のみならず関係者とその家族の生活がかかっている。
スポーツ新聞社も関係者だ。
死闘は1ラウンド1分がいいとこだろう。でもそれじゃ興行にならん。
12ラウンドを闘うボクシングは緻密にスタミナを計算した頭脳戦だし、このBreaking downは異次元の格闘技で目が離せないいまいちばんホットなチャンネルだ。
けれども飯田選手の鮮烈なBreaking downデビューの18秒はいい人っぽい「にっけん君」の人生を狂わせるに十分だったろう。