飲み物がガラスケースの最上段にどーんとならんでいる。バヤリースも飲めるがチェリオはない。お酒は600円!とあるが、外国人には一升瓶1本600円と誤認される怖れがある。
コロナのずっと前に寄った時はまだビール大瓶原理主義者でなかった。中瓶と大瓶のコップ一杯の差なのになぜそこまでこだわるのか。
いまこだわっているのは大瓶の750円の壁である。
750円で平気に価格設定している店はアウトで、そもそもどうしたらそんな気になれるのか不思議でならない。だったら電車賃使っても300円台でがんばっている大阪の京橋の命がけの居酒屋にいく。
旅先でなるべく一度行った店には入らないようにしている。街を歩く視界が狭くなるからだ。
滞在先が二条城といっても三条堀川通りにあって繁華街というか食事をするのは四条河原町か四条大宮しかない。
もう何度も京都の町歩きをしている男としてさすがにもう四条河原町、新京極、錦市場あたりは飲食店がたくさんあるとはいえはずかしくて歩きたくない。
四条大宮駅界隈はディープなゾーンでもある。
やさぐれている。
ギラギラしたくなったら2Fへいけばいいしちょこっとだけ飲みたくなったら「ちょこっと」へ。そしてちょこっと飲んでギラギラしたあとは旅館「安楽」で安く楽しくお泊りする。そっち系の旅館なんだろうか。
このあたりはやたら白人旅行者が目立つ。
ホテルのフロントはヨーロッパを旅行していた時のようだった。
お昼兼夕食で本格そばの名店らしい店に向かったのだが、
「ひと休み」だとよ!
新選組の壬生の屯所の近くだから弔ってあげたのだろう。
思想的なバックボーンもない殺戮集団と倒幕テロリストたちとの闘い。
いっちゃってる民家改め飲食店もあちこちに、
京都の新宿歌舞伎町か。
張り紙には、「ちょめちょめ」し盛り上がりすぎるのか、新宿会館の大家の磯部さんは困っている。
縦書きと横書きの2枚で訴える。
京都は大通りを一歩入ると、間口狭小で縦長の民家が東西南北に延々と続く。とくに堀川通りの西側に多いような気がする。
このタイプの狭小民家が京都の住まいのデフォルトだ。
荷物はどこにおくのだろうか。
おそらく古来為政者たちが民衆にこれ以上の広さの家を許さなかったのではないだろうか。
とにかく間口が狭く、建蔽率100%ではなかと思えるほど隙間なくくっついている。
燃料の高騰のせいかこないだ浸かった銭湯も廃業してしまった。
そして、京都市は財政難で破綻寸前だ。
市営地下鉄の赤字垂れ流しと寺社の税の優遇と、高層ビルが建てられず固定資産税も頭打ち、中国人たちが買いあさる空き家になっているマンション、しかも納税とは無縁の学生だらけ、と市は説明するが、応仁の乱で生き残ったようなおばちゃんは「そんなん、むかしからやったやん」と一蹴する(*_*;