年初のシリコンバレーの銀行の破綻はあのリーマンブラザーズのときのような深刻な金融危機に発展することはなかろうと判断して株式投資を再開した。
つまり、買うならいましかない、と。
「配当」(果実)を狙う草食動物でいるつもりだったが、目先の値上がりに目がくらみ、「株」の樹木ごといくつか売り払ってしまった。
朝は日経新聞で金融市場や個別の企業の動向をチェックし、このまま持ち続けるか手じまいにするかどうかびくびくするようになった。その企業の未来に思いを託し、「配当重視で値下がりしても持ち続けるつもりだ」といっていたおまえさんはどこへいったと?
日経平均はこのまま上がり続けるわけはない。いつ下降に転じるか、その気配を感じ取れるかどうかだが、それは無理というもの。
投資資金の多くは欧州のファンドたちであって、刈り取りが終わればいっせいに日本株から手を引くはずだ。
いまがその潮時かな。
わずかな元手でありながら3か月で数十万円の利益はたまたまだった、と思う。
残りの利益がでた株もここいらで手放し、次のシリコンバレーの銀行が破綻したときのような小さな暴落に備え待機するとしよう。
銀行最大手の三菱UFJ銀行はリーマンショックで暴落した米国の株を買いあさり、いま好調な米国株からあがる巨額の持分法による利益や配当を得ている。返還をめぐる香港株の暴落時に巨額の財をなした邱永漢の手法はいまでもかわっていない。
それにしても1億7千万を普通預金に預けっぱなしのお客さんはどうしたもんやら。売買はしなくてもいいけど、せめて毎年「配当」をもらえばゆうゆう暮らしていける。もっとも顧客を踏み台にして手数料を稼ぐことしか考えていない「信託銀行」とだけはぜったいにおつきあいしないようにときつくアドバイスしている。