木村正彦を追いかけるうちに木村を見出し、自らのすべてを木村に託した「鬼の牛島辰熊」の生きざまに興味を持った。
石原莞爾と親交があって、東条英機を暗殺しようとした柔道家。
木村は暗殺のヒットマンになる予定だった。
肥後翁のブログの記事と写真をお借りする。
亡国の道を走る国の行く末を憂い、戦後は柔道がスポーツ化することを嘆いた。
力道山の裏切りによって凄惨な戦いとなった木村正彦の師匠の晩年は失意のうちに北九州八幡でくず鉄を扱い生計を立てるようになる。
八幡西区東鳴水にある「ウシジマ」という会社となにかしら関係があるのではないか。
木村は開戦とともに陸軍二等兵として徴兵される。
そして、理不尽に体罰を加える上官たちに歯向かいぼこぼこにする。
そのシーンはまるで勝新太郎の「兵隊やくざ」そのものだ。
若いころのけがを理由に小倉の陸軍病院でしばらく療養したのち戦時中に除隊となっている。
軍隊にとっても手に負えない兵隊だった。