デスクトップ3号機は唯一BDドライブのあるPCだ。正しくは「だった」。
その3号機がダウンした。老衰である。8才。ウィンドウズ11にも対応できずいずれサポートもなくなり自然死を待つばかりだった。
登場したときはメインマシン、主力空母だった。
そして、その3号機の遺志をついで登場したのがシン・3号機。
故人の体の一部だったBD、HDDドライブを臓器移植で譲り受けつつも、心臓部の起動ドライブだけはM.2 (えむどっとつー)SSD 1TBとした。
CPUは13世代ではなく12世代のものとし、低価格化を図った。
ハイスペックである必要はない。
円盤追放令をだしたはいいが、いまだ円盤とは手が切れないでいる。
BDドライブはなぜ必要なのか。
高齢者にはいまだ、DVDやブルーレイディスクの信者がいるからだ。
TVはいまテレビショッピングが盛んだ。
テレビを見るのは高齢者が中心で、体にいいとか、しわがとれる、くすみがなくなる、とかそんな商品にとびつく。
さくら(ではないかもしれないが)の利用者の喜びの声はなぜか福岡県とかの高齢者のご夫婦が多い。「田中さん」はご常連のようだ。
シジミがいいと聞けば電話し、鮫エキスがいいと紹介されるととびつく。
TVばなれなどない。
やることのない定年退職後のじじばばは一日中テレビをみている。
お金はそんなにはないがないわけでもない。
膝関節、肌つや、安眠、現役なみ、なんかをキーワードにスタジオから30分以内に電話せいと絶叫しまくる。
15年前に自作をはじめたころ、このピンの差し違えをして焦った。
007が時限爆弾の起爆装置の配線をするかのように緊張したものだ。
いまだと、なあんだで笑って差し込んでいるけどそんときはおおまじめだった。
ぼくはいま、アマゾンプライムにはまっている。
なにをみているのかというと、
テレビショッピングのほうが、環境にやさしくないか?
井上尚弥に興奮し、グレーシー一家に、木村政彦に息をのむ高齢者、
テレビをみてたほうがいいんじゃない?