BS4KといってもどうせTBSやフジが制作しているのだから、芸人がただやかましく騒ぐだけの番組が「くっきり高精細に映る」だけだろうというのが長いこと導入を躊躇していた理由だった。
しかも、テレビショッピングの番組がやたら多い。
アグネス・チャンの「高原のささやき」を聴くためにアンテナつけるか?
「なつかしの青春」をよみがえさせるために、廃盤状態の5枚97曲のCDを10,980円で買うか?あほくさ。
ただ、、、、選曲がすごい、、、ぐぅの音もでない。
平松愛理のコンサートにはぼくが知る限りいちばんの美人だった後輩といっしょに新宿の厚生年金会館まででかけた、、、
かぐや姫の髪型の麻丘めぐみのポスターが部屋に貼ってあった、、、
いまは後悔しているけどトランスフォームする前のあべ静江にうっとりしていたあの頃、、、
あぁ、あの日あのころがよみがえってしまう、、、
油断すると背後に研ナオコの姿も浮かんでくる、、、
怒涛の波状攻撃!
しかも曲の的を得た解説付きで曲を流すため、こちとらもあのころに思いを寄せてまぶたをとじる、、、
そして、4Kならではの昔のFM放送がはじまったころのような上質な番組もある。
4Kをなめんなよ、となめ猫がいう。
つまり、さわがず静かに上質の音楽をただ流すだけのジェットストリームのような。
その音楽に日本や世界の風景の4K画像が乗っかる。
「音楽のある風景」
小さなさざ波の水滴もくっきり。カメラワークも選曲もすばらしい。しばらく見とれてしまう。
優秀なプロデューサーやカメラマンはこっちに引っ越してきたんだろうなあ。
4Kの世界でもテレビショッピングの番組が多いのは注文が多いからなのだろう。
「心に残る歌謡曲」のCD1万円はあきらかにこの心憎い、そうきますかの選曲から見ていまぼくらの世代がまさに業者のターゲットになっていること、餌食になろうとしていることを示している。
「心に残る歌謡曲」なんて、美空ひばり、島倉千代子かこまどり姉妹、北島三郎の世界で縁のないものとみていた。
「上海帰りのリル」かと思っていた。
せいぜい譲って、どうにもとまらない、津軽海峡冬景色か、襟裳岬、浪花節だよ人生は。
それが丘の上のアグネス・チャンが、あいざきしんやが、イルカに乗った少年が、あずさ2号に乗ってマラソンランナーのように知らぬ間にひたひたと背後から近づいてきていた。
67才のぼくらはいま、どうあがこうとあきらかに小銭をもったボリュームゾーンの高齢者としてみられていることがこれで明白になった。
地デジの民法のテレビショッピングの雑でチープな番組とくらべて手が込んだつくりで、高級感がある。あのうざいさくら臭もしない。
電波も進化している。
電波は「時計回り」だったのが周波数の違う帯域の「時計の反対周り」のやつがやってきている。
「左旋円偏波」というらしい。
WOWOWは「左遷」された「偏った、偏向した波をもった」左回りの勢力として登場している。
左翼系なのだろうか。電波界のロシア革命ソビエト連邦の誕生なのだろうか。
当然、フジは「右に偏向」した電波を使っている。
ともあれ、ぼくも「映画」、とりわけ「日本映画」を偏愛しておりごく一部の番組を除き民放のくだらないテレビ番組を避けてきたがこの偏波のおかげでテレビを見る目がかわった。
民法のくだらないテレビ番組の総本山はスカイツリーでいずれ番組が内部崩壊するだろうから、早めに第二の東京タワーとしてランドサットに禅譲してもらいたい。
BSもいいけどキャンディーズもね!