仕事で使うメインマシンの1号機の不具合からすべての苦難ははじまった。
Microsoftのスタート画面がウィンドウズキーを押してもないのに勝手に現れては消えるという不思議な現象だった。
これがちかちか揺れながらでてきたりひっこんだりして画面にあらわれる、というもの。
メモリーを疑い、マザボを犯人にしたてあげ、結局新しく組み立てることになった。
ウイルスを疑うもハッカーにとってはメリットもなくマイクロソフトのセキュリティー「ディフェンダー」を信頼しており、考えにくい。
そして、玉突きで3号機、4号機と一気にリフォームと、新築をした。
ところが、なお、あのへんな動きが新築のPCにもあらわれる。
「途方に暮れる」とはこのことだ。
ネット検索でそんなときの原因について教えを乞う。
あるエンジニアからの回答で「キーボードの不具合じゃね」というのを見つけた。
ほこりがたまって誤作動していないか、それともキー自体の故障じゃないか、というものだった。
これが件のキーボードで愛用していたモデル。
左下のこれ。
キーをとりはずし掃除をするが汚れもつまりもない。
ただ、容疑者として任意で取り調べることにした。
そして、変な動きをするPCのキーボードを交換してみると正常になることが判明した。
さらに、このキーボードをほかの新築の生娘のPCで試してみると同じ現象があらわれることがわかった。
原因は本体内蔵の中枢の部品ではなく、思いもしなかったレトロな周辺機器だった。
PC はチームプレイをしている。
一人でも故障すると試合ができない。ぼくが監督だけど選手のけがや不調を見抜けなかった。
キーボードをベンチにもどしてやり、選手交代をしなくてはいけなかった。
キーボードの仕事を軽く見ていた。
監督失格。
困難に直面したときの会社のリーダーたち、事務所の所長、よく肝に銘じろ。
これにて一件落着まで長かった。
呪われている、とさえ思った。
お手上げではじめて「PCデポ」に持ち込もうとまで思ったが、プライドが許さなかった。
おもえば、こいつも長いこと毎日酷使されてきたのに泣き言ひとついわずに仕えてくれていた。
正社員ではなく施設職員のおじさんで最低賃金で働いてくれていた。
「圧迫骨折」だったと思う。
問い詰める理由などない。定年後の人生を楽しんでほしい。
これでやっとこさ自作PCはたぼー一家の1号機から5号機までそろい踏み。
いつも、アマゾンを宅配してくれている配送業者には感謝している。かならずねぎらいの言葉をかけるだけでなく、不在時だけでなくいつでもたいていの大きさのものでも置き配できるボックスを設置した。
高かったけど感謝してくれていると思う。
いい買い物だった。
スペースの制約もあろうがみんなが「置き配」ボックスを用意してくれたら業者さんはどんなに助かることだろう。