いやはや、すんごい時代になったもんだ。
夜明け前にひとりごとをぶつぶついいながら、ラインに書き込む。
しゃべったまんまを画面に入力してくれる。
右のマイクにをぽちっと触れればいい。
英語もいけるぜ!
ただ、この子には「殉葬」ということばは難しすぎて無理だったようだ。
ラインのやりとりのなかで、なにげなく話題にした「未亡人」ということばに友人から違和感をもたれ、しらべてみたらたしかにこりゃいまの時代にはつかえんわ、ということに気がついた。「いまだ亡くなってないひと」といういみじゃもんね。なんでご主人が死んだら死ななくちゃならんの?
まわりの知り合いに「未亡人」が増えていて「寡婦」などという役所言葉もつかいたくないし、なんかいい言葉はないものだろうかと思った。
ご主人を亡くした人たちからいろんな相談を受ける。
株や不動産などの資産運用はご主人がやっていて、またその内容はご主人しかわからない、というケースでどうしたらいいかわからない、という。
相続があると、不動産の登記の名義変更するため、それを業者はめざとく見つけて相続人と物件情報めがけて
遺産運用、不動産の処分に群がる。
「未亡人」のことをなにもわからず、いいなりになるいいお客さんとしか見ていない。これは事実でもある。
ひとあたりのいい若い女の子をその交渉にあたらせるが、彼女の後ろにいる日夜営業実績のことしか考えていない営業係長や課長の顔がわたしには透けて見える。
業者のいいなりにはぜったいにならないよう、きつく諭す。とくに不動産の運用や処分についてはきらわれてもいいくらいに口酸っぱくだみ声でどすをきかせて!
「未亡人」はなんとなく映画や文芸の世界の禁断の、艶めかしいとびらを連想させるが、戦中戦後「戦争未亡人」が世の中にあふれていていたるところで使われていた。
もう、「未亡人」などという失礼なことばを使わないことを約束します。
さいきん、パソコンで遅まきながら「マウスを使わず操作する」に凝っている。
つまり、「キーボード」だけで、シャットダウン、コピー、ペースト、画面の切り取り、画面の動画撮影、なんじゃかんじゃやっちまおうと。
パソコン博士のTAIKIさんのYouTube動画はほんとわかりやすい。お礼申し上げる。