駅への通勤途上のもう40年以上見続けてきたキャベツ畑が消えた。積水ハウスの集合住宅になるとさ。富士見台駅まで徒歩8分で、家賃設定次第ではすぐに入居が決まるだろう。
もうおっちゃんが畑を耕す姿も、一面緑の目に優しいキャベツたちも見れなくなる。
そして道路を隔てた同じ地主さんのキャベツ畑も練馬区が買い取った。
マンションにでもなるのかと思っていたら、公園になる。
生産緑地の税額軽減の特例の期限切れで農家はきびしい条件付きで営農を続けるか、宅地にするか、練馬区に買い取ってもらうかとなった。
練馬区も手を挙げた人のぶんを全部買い上げることが予算の都合でできるわけでもなく、公益性のある災害時のための避難所なんかを優先的に確保することにしたのだろう。
このあたりの土地の時価は坪あたり130万はくだらない。ましてこれだけまとまった物件なら業者は破格の条件を提示するだろう。
だが、知り合いの地主さんはもうけ話より税の恩恵のある区への供出を優先させた。
幼稚園児をのせたママチャリは「いつ公園ができるのかな」といいながら通り過ぎていく。
少しでも早く迂回せずに駅まで抜ける道路と子供たちの喜ぶ公園にしてほしい。
少し固定資産税の話もしましょう。
そもそも税額はどうやって決めているのでしょう。
土地についてはおおむね時価の7割ほどの評価額に税率をかける。
住宅地は「小規模宅地の特例」で評価額が3分の1に減額され、さらに200㎡までの部分は6分の1に減額される。
新築の場合3年間(または5年間)さらに120㎡までの部分が2分の1になる。
「都市計画税」もおなじような軽減がある。
相続を終えて、実家が「空き家」になったとき、あるいは更地にしたとき固定資産税が6倍になったと通知書を見て驚くのはもはや「住宅地」ではなくなったためだ。
うちはぎり198㎡<200㎡
さて、建物はどうか。
いろいろこと細かく材質、仕様によって採点されている。
「木造家屋再建築費評点基準表」
屋根は瓦か、鋼板か、
屋根の形状は急こう配かどうか、
和室があるかどうか(和室にはいい木材が使用されていたりとみなされポイントが高い)
ベランダ、エレベーターがあるかどうか、
3階建ては1.5倍の補正、
太陽光パネルの有無(建築後に設置すればいい)、
カーポートならかからないが、あらかじめ車庫として建築すれば課税対象になる、
壁はタイルかどうか、
ようするに「ぜいたくなんじゃね」と思われる材質・設備・仕様に狙いをつけている。
だから豪邸とされる建物、奇をてらったデザインのものは狙い撃ちされ、ポイントがあがりまくりとなる。
建売の狭小住宅は評価が低くなる。
評価シートを使えば試算もできる。