「あちらにいる鬼」井上荒野(あれの)ひさびさにガツンと刺さった映画 2024/8/30

映画『あちらにいる鬼』公式サイト 2022年11/11公開 (happinet-phantom.com)

父・井上光晴と瀬戸内寂聴との奇妙な関係を娘が綴る。

瀬戸内寂聴が瀬戸内寂聴になるために必要だった井上光晴は私の父と同じ1926年生まれで、厳しい生い立ちと家庭環境のなかで戦争をはさみ、戦後にしいたげられた炭坑労働者や学徒兵、被爆者、などを描き戦後文学の旗手といわれた。

まさに、娘に「荒野」と名付けたように底辺の人たちへの共感と不条理な社会への糾弾がベースになっていると思える。


 

この映画は「とよえつ」と「しのぶ」、そして「ひろすえ」だから無事に?演じられたのではないか。

ひとりでも欠けたら崩れる、作品はもたない。「ひろすえ」はキャンドルとの本気の火遊びのなかで厚みがましたんやろうなと思いつつ。


なんの前知識もなく、とびこみで眺めているうちに、なんかこの映画すごくね?とひっぱられていった。

「しのぶ」が剃髪した時もしやと思い調べた。

なんで九州あたりをうろうろ居座るのかわからない台風10号のおかげで「青春18きっぷ」がらみで予約したホテルを3度もキャンセルさせられたためこの映画とあいなった。

そして、またブックオフにいって光晴さんの「虚構のクレーン」、「地の群れ」あたりから読みはじめよう。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください