プライベートパーティーの党首の選挙だから公職選挙法の縛りもなくやりたい放題でやっていることだと思う。
その中にあって43歳の進次郎は注目されている。党首になればろくでもないじじいたちの巣窟の自民党にとってさわやかな風を吹き込むことになる。
でも、なんで政治家2世とか3世とかが大きな顔をして歩いているのだろう。
ぼくは田舎からでてきて、横浜市と横須賀市の境界にあった横須賀市の追浜というところに下宿した。
すぐ近くには関東学院大学、という学校のキャンパスがあった。
名前も聞いたこともない私立大学だった。
進次郎の学歴はこの関東学院大学を卒業して、コロンビア大学国際公共政策大学院を修了したことになっている。
ぼくは常々、学歴を自慢してひけらかす人には、
「日本は学歴社会ではなく実力主義」だといってやることにしている。
高学歴であってもどうしようもないやつをまわりでじかにみてきたからだし、じっさいその人の持つ才能次第だとおもっている。
そして、高卒であっても社会で実力を発揮している人が、
「学歴なんて関係ないよ」といっているとき、
「そんことない日本はあからさまな学歴差別社会」だよという。これも就職からしてじっさい事実そうだから。
ぼくはあまのじゃくだからついいってしまう。
政治家には実業界以上に「学歴」がついてまわる。
進次郎はもっとなんとかならんかったんだろうか。
コロンビア大の大学院で学歴ロンダリングしたつもりだろうがまわりはそうは見ていない。
社長ができのわるい子息をアメリカに留学させることはよくある話だ。
いま、さかんに「Fラン」大学という言葉を聞く。
偏差値がつかないレベルの、ただ大学卒の肩書欲しさのための大学と世間では目されている。
これが日本中のそこかしこはいて捨てるだけある。
進次郎は苦労するだろう。
エリート官僚に馬鹿にされ、悔しい思いもしてきたはずだ。
でも、とにかく自民党を若い力でなんとかしてくれ。
学歴詐称ではないからまだましだ。首席で卒業した、なんて嘘八百もいってないわけだし。
フランスやイギリスなんかは就ける職業が身分や学歴で決まってしまう。
ある程度馬鹿な「首相」であったほうが扱いやすくていい、という声も周辺にある。
神輿に担ぐのは軽いほうがいいと。
石破さんは重過ぎるし、河野はすぐキレる。
超エリートの小林はあの教団とともにある。
「仁義なき戦い」の組幹部松方弘樹の名台詞「わしたちが担いじゃるけー、組長のあんたはだまって神輿にのっとけばいいんじゃ!」そのままに。
やくざと政治家は神輿担いでなんぼの世界。
「コロンビア大の大学院」は余計だった。
かえって自らのコンプレックスをさらすことになって、それがみっともないシミになっている。
きっとあのとき若かった、いまの進次郎なら進まなかったろう。