もう10年以上前はこのきっぷで伊勢までいった。
もう、「元をとる」的な旅を狙わずとも、そこそこ先のいってみたいとこにいければいいのではないか。
今回の普通列車の旅で感じたことはまず、車両がいずれも最新鋭ぴかぴか車両の15両編成であったこと。中央本線、青梅線、常磐線、東海道線、横須賀線、宇都宮線(東北本線)、しかも都県を、路線をまたいだ長距離直通運転の本数が乗り換えなしでめちゃくちゃ多くなっていて便利この上ないこと。
普通列車で逗子から宇都宮、久里浜から千葉、成田空港から久里浜、いずれも東京はもちろん新宿、池袋、北千住なんかを経由して普通列車でも快速は各駅停車なんていわずにかまわず途中の駅をすっとばす。
普通列車でありながら2階建てのグリーン車連結でほとんど「特急列車」とかわらない。
逗子から池袋まで別途グリーン料金は1000円かかるのだけれど、快適な「旅行?」が味わえる。
もともと10年以上まえの鶴見勤務の時、横浜で仕事があったときにはこの自販機でグリーン車の手続きをしていたが、この機械を使うことなくいまではスマホのSUICAアプリでさくっと購入できて、車内でスマホをタッチするだけとなった。
いかに、長い間JRの長距離に乗ってなかったかわかるでしょ。
静岡は駅もエキナカもすばらしく変身していて、駅前の繁華街も賑わっている。これまでの衰退都市シリーズがうそのよう。
途中の、わざわざ下車する気にもならなかったどうってことのないフツーの町だった戸塚も、藤沢も、茅ケ崎などが見違えるように変貌している。ほんとひさしぶりに眺める車窓からの景色。住宅もおしゃれなつくりで神奈川は衰退とは無縁に見える。
かつての工場らしい工場も減って、緑の多い広大な敷地にすっきり収まった建物にかわっている。
唯一、学生時代にスキーに行くために深夜の徹夜バイトをした戸塚のヤマザキの菓子工場だけがそのままだった。いまでも「ドレイ工場」なのだろうか。
清水は遠洋漁業の基地があった(?いまはわからない)マグロの町で、駅そばの「市場食堂」が大盛況だった。
なぜか外国人がいない。
だから、まっとうな、荒らされた形跡のない魚市場のままで、価格も納得できるものだった。
これらの市場食堂はきわめて良心的に感じた。
ラーメン千円時代にこの定食はなかろう。朝9時半開店だけどたちまち行列ができる。
駅から回廊で市場や市民会館に直結していて歩行者にやさしい。
ここから西伊豆の土肥までフェリーでいける。
広瀬すず姉妹もよく遊びに行ったことがあるとのこと。
桜エビをめざしてやってまいりました(=^・・^=)