新宿にある日本一の画材屋さん「世界堂」で部家にかけるポスターを探す。
新宿にでかけたときは必ずといっていいほど立ち寄る。
尊敬する、敬愛する歌川広重のこの作品には彼のメッセージが込められている。
遠くに赤城山、一面雪に覆われ、鷹が獲物を探す、その目の先には川を下る
棺桶
1855年10月2日に起きた「安政の大地震」のあとのこと。
幕末の混乱期にこの惨状を描いた絵師たちはつぎつぎに捕らえられた。
「名所江戸百景」は広重の晩年にあたる1856年に制作がスタートした。
地震や大火によってでた瓦礫や埋葬できないおびただしい死体がこの須崎に運びこまれた。
そして広重は棺桶をそのさいにでた死者に見立て、
廃墟となった江戸の市街を一面雪で覆い隠すことにした、のではないかと仲間うちでささやきあっている。
いわゆる「広重の暗号」ではないかと。
そして、裁断機はここへ。