波乱続きの博多3泊旅 Day1 2025/4/4

ときおり5年間の単身赴任の記憶がよみがえり、「福岡ロス」になることがある。

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夜の部は友人と過ごし、昼は「人気の糸島めぐり」としよう。

初日からつまづいた。

第一夜。

友人と飲みかわす、のもたしかに大切な目的ではあった。

が、しかし、この時期の「紋甲イカ」(あおりいか)を気が済むまで楽しむことをめざしてわざわざはるばるやってきたのだった。


短足の獰猛な奴で、捌くのに一苦労する「舟」という皿をしょっている。

ただ、独特な甘みをもった肉厚の身はこの時期にこそ味わえる至宝。

毎日のようにLINEしている友人のことより、このあおりクンに会いにわざわざ博多から北九までやってきた。

満を持してわくわくしながらお店に向かう。

夜の部は5時開店である。

なにやら「張り紙」が見える。

「張り紙」にはいいイメージがない。倒産、夜逃げ、閉店、、、、、かけめぐるいやな予感。

すぐに震える手で友人にLINEする。

まもなく友人がいたずらっ子そのものの顔で笑いながらやってきた。

「友人」はいっこ先輩だけどもともと、いまにはじまらないおふざけ男だった。

ぼくのがっかりする姿を楽しんでいるようでもあった。

その証拠に翌日お店にいって、あおりいか刺しの写メをイヒヒヒと送り付けてきた。

熱烈なジャイアンツファンでありながら、カラオケではいつも「六甲おろし」を歌う節操のなさ。

先輩のよさと裏腹のネガティブな側面がつぎつぎとフラッシュバックされる。

しょっちゅう通っていいるならあらかじめチェックしとかんかいといいたかった。

しかたなく「や台寿司」というどこにでもあるチェーン店の、冷凍もんの「イカフライ」でごまかしたもののそれではいそうですかとすます気にもなれず、アオリイカのようなイカつい殺気立つ目でイカフライを睨みながら、この旅行の行く末を案じながら初日を終えた。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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