南千住の簡易宿泊所のいま 2-1 2025/4/16

上野からたった3駅。

「常磐線」という茨城、水戸方面に伸びている。

かつて、仕事を終えた昭和の会社員は上野発の電車にワンカップ大関とさきいかを持ってボックス席に陣取った。

盛り場のような異様な匂いにつつまれご常連さんたちが仕事帰りの疲れを癒す景色があちこちで見られた。

しばらくぶりの南千住駅はきれいな駅なってしまわれて。

今回のターゲットは「山谷の簡易住宅」で、日本堤と清川あたりを歩いてみる。

歩いてみたくなるのはどうしても東京東部の下町周辺となる。

今日の目的地は「台東区清川二丁目」界隈だ。

南千住の駅は三ノ輪と同様、荒川区と台東区の区界にある。

線路を跨ぐ鉄橋をわたる。

広大な貨物ヤードがひろがり、一部はタワマンに姿をかえている。

線路好きにはたまらんヤードだろう。


南に向かうと「明治通り」の「泪橋」という交差点にでる。

あしたのジョーの丹下拳闘クラブがあったところ。

あしたのジョーの丹下拳闘クラブがあったところ。


「泪」(なみだ)橋はもともと江戸時代の罪人たちが小塚原の刑場に向かうさい、ここでおくりびとと最後のお別れをした場所だった。

交差点をわたるとそこは「簡易宿泊所」だらけの、下谷のドヤ街(ドヤは宿のうらがえしよみ)だった。


狭小の寝るだけの小部屋。室外機の数だけ人生がある。

8割が生活保護受給者という。

一泊2千円から2千500円くらいだろうか。

食事はないものの、共同のトイレと風呂で水道光熱費はかからない。

生活保護の半分がこの宿代で残りが食費などに消えていく。


冷暖房完備、カラーTVありと。




教会も救いの手を差し伸べる。

廃業したたこやきやも物悲しい。


ドヤの衣料品店。

昨年の土地公示価格の上昇率ランキングには台東区が上位を独占した。

「清川二丁目」の地名もある。

そして、今日の目的はここ。

簡易宿泊所ではなく若者たち向けのマンション。

場違いな気がするが着実に町はかわってきている。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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