2020年2月22日

世界三大貴腐ワイン/ドイツ「トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ」

せっかくの機会だ。ワイン特集としますか。

うちの倉庫で長いこと眠っていた細身のワインがあったことを思い出しそれをとりだした。もちろんもらいものでたいそうな木箱に入っていた。たしか娘がまだ中学生のころだったか。


アルコール度数が9%と低い。2002年産。なぜ飲まずに放っていたのか?寝かせておいたのか?


細身の瓶であまりに気取って気障でエラソーだったからである。気取ったやつ、えらそーなやつ、うすっぺらいやつ、口だけのやつには立場をわきまえず牙をむくわしの昔からの習性の引き金をこの細身は引いたのである。


やっかみもあった。ひがみや妬みを侮ってはいけない。時として歴史を動かすからだ。

もうこの先手にすることもないだろう高嶺の花のいいとこのお嬢さんへの嫉妬もあった。びんぼー人のもつ屈折した思いが「放置」した理由である。


しかし、ワインへの探求心に目覚めたおやじはこの機をとらまえてこの気障なやつのことを調べてみることにした。

オーストリアのワイン。ノイジードラーゼーというハンガリーとの国境近く、ノイジードル湖の東岸、ほぼ毎年貴腐がつく地域でつくられた。甘口ワインの生産量が多く独特の気候によるものらしい。

ノイジードラーゼーDAC産地はヴィンデンとヨイスの町を除く行政区分のノイジードル・アム・ゼーを包括する。ノイジードル湖の北から東岸に広がり、6,675haのブドウ栽培面積を有し、そのうち1,812haにオーストリアで最も多く植えられている赤ワインブドウ品種であるツヴァイゲルトが植えられている。ブルゲンラントにおける統制保護産地としては最も広い産地だ。砂とロームの土壌に割合はさまざまに小石が混ざる土壌。さらに、高い或いは低い割合の石灰を含む小石土壌や、塩のような軽い砂も存在する。 ノイジードラーゼーDAC産地はパノニア気候の中心に位置し、暑く乾いた夏と適度な降雨、そして雪の少ない寒い冬という気候的特徴を持つ。ノイジードル湖は中欧における最大のステップ湖で、局地気候に対し重要な役割を果たしている。広い水面は夏に温まり、ゆっくりと蓄えた熱を夜に放出する。夜間の若干の温度の低下はクールな果実味をはぐくみ必要な酸を保持する――これがこの産地のワインの特性だ。湖、国立公園、素晴らしいサイクリングロード、郷土グルメと魅力的な宿泊施設からスパホテルまでを有するこの産地は、観光地としても真のハイライト地区と言える。

オーストリアワイン


以下はワインといえば「エノテカ」といわれる大御所エノテカさんのサイトからの引用。

トロッケンベーレンアウスレーゼ

世界三大貴腐ワインには、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」も数えられています。 トロッケンベーレンアウスレーゼは、収穫時のブドウ果汁の糖度に準じて選ばれる「プレディカーツヴァイン」というドイツの格付けの一つであり、産地名や生産者名ではありませんが、貴腐ブドウによって造られた極甘口ワインで、ドイツの中でも最高級ワインとされています。 トロッケンベーレンアウスレーゼの中でも、世界的に知られているのはモーゼル地方のエゴン・ミュラーでしょう。2017年にワイン検索サイト「wine-searcher」が発表した世界高額ワインランキングでは、エゴン・ミュラーの「シャルツホーフベルガー・リースリング トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ」がルフレーヴ、DRC社が手掛けるモンラッシェを抜き、世界最高額の白ワインとしてランクインしました。(2017年6月時点)


つまり、このエラソーなワインはほんとにエラかったのである。誰もがうらやむやんごとないワインであったのだった。

すなわち、貴腐ワインはぶどうからして違い、カビの生えた干しブドウみたいなやつでつくられており、しかもデザートなどといっしょに楽しむワインであったのだ。

欧州の旅はとりもなおさずワインの旅でもあるのだね。


「失礼無礼千万、知らないにもほどがある。」と正直思った。人気の歯医者をしているいとこがお届け物をわけてくれたものでやはり盆暮れにもらうものからして違う。

うちじゃせいぜい「海苔のつめあわせ」とかがいいとこで、去年の年末は「白子のりのお茶づけセット」だった。戦闘意欲を失い、値段はこわくて調べる気が失せた。


ものを見る目のない自分が日々の暮らしの中でおなじようにやんごとない、ほんものの方たちに無礼なふるまいをしてはいないかと心配になった。

トロッケンベーレンアウスレーゼ

画像はエノテカさんのサイトより

このくだりはいいですね。

ボトリティス・シネレア菌は果実や花弁、葉、茎などを腐敗させてしまう灰色カビ病として知られている菌。つまり、本来ブドウにとっては有害な菌ですが、特定の条件を満たした場合にのみブドウを貴腐化させているのです。

訳すとそいつは表向きは不良でワルなやくざものだけど、つきあっているうちにその人間性の高貴さ深みに気づかされ、時として自分を成長させ高めてくれる存在となる。よい子ばかりと遊んでいても深みのある熟成した大人にはなれんのだ。化学反応を起こすにはなにかしらを秘めた雑菌が必要だ。

安倍総理ではないが「腐ってはいるが腐敗していない」「ワルだけど悪ではない」、、、

そんな「貴腐」な男になりたいものだ。


こうやって、ワイン通気取りのいやなやつになっていく。ぜったい今日覚えた知識をひけらかす日が来る、、、

2020/2/22

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です