今年3月で1年となる「絶空調」のコスト面での評価をレポートする。
A:転居前の間取り
5LDK(リビングは18畳)
B:新居
4LDK(同14畳)
比較可能な電気料金は
データは古いがざっとこんな感じ。
これまで1カ月の電気料金が仮住まい期間を除き2万円を下回ることがなかった。
先月12月は2台の絶空調の24時間運転で設定温度を20度にしてむやみにいじらず風量は自動にしておいたことで冬場でも2万円を切った。入居時以降夏場を除き11千円から18千円の間で推移してきた。
ただし、大型冷蔵庫、洗濯機などを省エネの最新型に買い替えたこと、電灯をすべてLEDにしたことなどほかの要因も無視できない。
起動時に大きな電力消費となるスイッチのオンオフを筆頭に設定温度の上げ下げ、風量の変更などが空調機器に負荷をかけ電気の消費量を上げると業者から繰り返し聞かされていた。
ほんとに留守にするときスイッチを切らなくていいのか、もったいないのではないか、悪いことをしているのではないかと小心者のわたしは慣れるまでに時間がかかった。
旧居は夏暑く冬寒い断熱性が低い建物であったため、エアコンでの暖房はあてにならずほとんど使用せずガスファンヒーター3台と石油ストーブを2台使用していた。そのガス代と灯油代はかなりの額になるはずだけれど別料金でここではカウントされていない。そんな意味では冬場は前提が違いすぎて比較可能とはとうていいえない。
絶空調では他の暖房器具との併用はよろしくないとされ、2台にいっさいおまかせだった。必要も感じない。
それでも、玄関、廊下を含めすみずみまで一定の温度が維持され夏場冬場ともに快適に過ごせた。
南向きの各部屋は冬場に陽が差し込む昼時ぽかぽかになってTシャツになることもあった。クロネコさんの荷物もTシャツ姿で受け取ることもしばしば。
ただし、3階の屋根裏収納部屋とつながる夏場の2階部屋は日差しと1階に設置されている機器の風量が弱くなるせいか暑くなる傾向があり、今後東京の夏の気温が上がり続けると壁掛けエアコンが必要となるかもしれない。
そのときに備えてエアコン用の200V電源もオプションでリビングと2階部屋に追加しておいた。
台所と廊下の天井に機器はそれぞれ設置されており、1階と2階の吹き出し口からの温風、冷風はかすかな音とともに吹き出す。
布団は12月でも薄い羽毛布団1枚でいい。寒さや暑さで夜中に目覚めることも一度もなかった。
もともと業者のセールストークだとして鼻で笑ってその実力を信用していなかった「絶空調」。
条件が異なるなかでの比較ではあるけれど、結果的にコロナ対策になった24時間の換気システムとともに空調にかかる絶空調のコストはおつりがくるほどであったと評価したい。
そして、なにより、だれより快適に過ごしているのは旧居ではストーブの前で火がついて燃えそうになりながら寝ていたにゃんたちのようだけど。
あれこれ設計上の無理難題をおしつけご苦労を強い、ご尽力いただいた「ひのきや住宅」の営業の松井さんと、工事をしきった現場監督の伊藤さんに掛け値なしの謝意をこれから伝えるつもりである。