激走オレンジの稲妻
取り外しできるかご
キャリーバッグが欲しいのだが自転車のサイズがわからない。
「700C6FS」としか書かれていない。
自転車のサイズなんてインチさえわかればいいぐらいにかんたんに考えていたがこれには19世紀に欧州で誕生した自転車の発祥の地英国、フランスとその後の超大国アメリカの覇権と思惑が絡み合う世界的などろどろ規格となっていることがわかった。
インチはそもそも英国由来。
結論からいうと「700C」はマウンテンバイクによく使われているフランスの表記で、「C」はABCのうちいちばんちっちゃいやつ。新幹線のように700系と呼ぶらしい。ちまたでいわれているような「D」とか「E」はなく「A」がいちばん大きいのだからそこんとこ勘違いしないでもらいたい。
じぁ、早い話700Cは何インチなん?
700の下のサイズは650で650Cが26インチに、650Bのホイールは27.5インチに相当するがホイールがそうであってタイヤサイズはタイヤによって違う。
そもそも700Cのホイールの実寸は700ミリと違うというからさらにややこしくなる。
メートル法自体がメジャーで測るが世界的にはメジャーではない。
ネットではこうした自転車界におけるサイズの混乱について「それもこれも英米仏、とくに英仏のしわざである」と断じている。タイヤサイズに深入りすると泥沼にはまる、「樹海」とまでもいっている。
数字に弱いおやじとしてはどうでもいいから好きにやってくれといいたくなるが、そうもいかない。
「29インチMTBホイールに700Cロードタイヤを組み合わせる」のだそうです。
サイクルショップ「ASAHI」のにいちゃんにこのどろどろ樹海について質問攻めにしてみたい。
テレホン相談で質問は一方的に受けるだけで、質問攻め千本ノックに耐えてきただけで攻守入れ替わりこっちから悶絶必至の質問をしてみるのもまた一興。
そのさいは若いあんちゃんより英米の覇権争いに縁のない「くたびれた中年のおっさん」のほうがいたぶりがいがあるというものだ。すらすら答えられてしまっては質問のしがいがない。
「老害」の域に足を踏み入れてしまった、、、
前かごを購入した。取り外し可能でそのままヨークマートにもっていけばレジのお姉さんがレジで一目でポリ袋がいらないのがわかり、「袋はどうしますか?」といちいち客に聞かずにすみ、地球にやさしい、レジのわたしたちにもやさしいおやじであるとの評価を得ていやがおうでも好感度があがる、「顔を覚えてもらえる」という寸法だ。
うっかりしていたけど、サイクリングにいちばんいいのは軽井沢だった。駅前にレンタサイクルやさんがいくつもあることからしても好適地であることがわかる。
駅から旧軽井沢方面に向け、そしてジョンとヨーコの万平ホテルあたりがいい。途中の腸詰屋のミュンヘナーヴァイスビュルスト(ホワイトソーセージ)は本場ドイツミュンヘンの屋台顔負けで知る限り日本一だと思っている。
お客さんから軽井沢の別荘を売る予定で相談を受けた。軽井沢はコロナの影響で東京23区からの移住者が増え周辺の不動産の価格がここへきてはねあがっている、とのことだ。コロナは富裕層には低所得者ほどダメージをあたえないいやな奴だと思う。
箱根仙石原にも支店があるけど箱根は超絶サイクリスト殺し油汗地獄の筆頭で、山の神でもあそこを自転車で走りはしない。
2021.4.17