山のムコウは東京都。夜空ノムコウはスマップ。
この道の駅の下には多摩川の源流の川がある。ここでおしっこをすると長~い旅をして羽田空港に流れ着く。場合によってはみなさんのおいしい飲み水となる。
東京が東西に細長いのは奥多摩を水源として確保するためで、近県の自由にさせないつもりだからであり、このあたりは「秩父多摩甲斐国立公園」と「国立公園」となっている。
弟分にあたる「国定公園」ではない。この違いは家を守る兄貴が「本気で管理しようとしているかどうか」の違いである。「伊豆箱根」も国立公園だけどやる気がゆるゆるに緩んでいるような気がする。
「大山隠岐」も国立公園である。島根半島の海岸の一部も区域に含まれているが、ちょうど原子力発電所の手前までが国立公園になっていて冗談ぽくて笑わせる。
水源地につき東京都によって森林の保全が厳格にされているよう(ほんとかどうかは別として)で、太古の昔からそのままのように見えるものの整然とした杉の木が多く幹が細いことからおそらくは植林された杉だろう。それでも見渡す限り森林である。
訪れたことのあるとこでこれに匹敵するのは宮崎から鹿児島に向かうあたりの国道沿いの鬱蒼とした原生林ふうの杉林くらいだろうか。もっとも宮崎のは太くもののけ姫みたいに幹に苔が生えている。
東京都、というか首都近郊は群馬や長野県北部にまで水源を求めている。森林の保全にいっしょけんめいなのは昔は営林署だけどいまは東京都水道局というようなことを黒姫山のニコルさんがいっていた。
道の駅に併設されている超アルカリ温泉はなんとペーハー9.98。
ぬるぬるで皮膚が溶けていくような、「美肌の湯」どころではなくずっと浸かっていたら溶けてナメクジのようになくなってしまうのではないかというくらいのお湯。
ジェットコースターなみのアップダウンくねくね道をひた走り大菩薩峠を超えて、山梨市、笛吹市に下りて一宮の桃を仕入れにいく。