いやはやなんじゃこりゃ状態の組み上げだった。5年のブランクがおいらをぼけじじいにしてしまっていた。
まず、見たことのない端子、ソケットにとまどう。しげしげとながめる。ながめたところでなんもはじまらん。
かわらないのは電源コネクターとメモリー、SATA端子くらい。
なんじゃこりゃはこのあたり。
やはりUSBの進化への対応。TypeCとUSB3.2Gen1ヘッダ。もう2.0は過去の遺物なのか。
「THB_C1」はなんのことかと思ったら最新鋭サンダーボルトだった。やはり追加するためのコネクターがついていた。
いちばんの「あれっ?」は起動ドライブSSDの装着でソケットがどこにあるのかわからんことで、これまたおやおやでミイラの棺桶のような蓋のネジをドライバーで回さないと王様のベッドが用意されているのがわからない。
定期的にいじらんとついていけんようになる。
毎度のことだけど、CPU をソケットにそおっと、やさしく、装着するときがいちばん緊張する。剣山のような無数のピンを傷つけないよう、息を止め、時間を止め、いっさいの雑念を払い、Core-i5ー1140を人差し指と親指でつかみ矢印にあわせて装着する。
これまでの人生でいろんなものを「つまんで」きたがこのCPUつまみほど「つまむ」ことに集中することはない。竈炭次郎がどれほどのもんか知らんが、「全集中」とはこのこと。
不発弾の信管をはずすときこんなだろうかと思いつつ。
電源を入れるのもこれまた祈るような瞬間で、長岡の花火師が打ち上げた5尺玉がちゃんと上空でさく裂するだろうかとはらはらどきどきするときの心境に似ている。(知らんが)
自衛隊爆弾処理班と長岡の花火師のお気持ちを同時にあじわえる作業である。
おそるおそる電源をぽちっと押す。
うぃーんと音がしてFAN が静かに回りだし、そして今回は白く清楚な光をはなつ。接続がうまくいってないと、なにかしら不具合があるとFANは力尽きてとまる。
成功だ。
ひとり管制センターは歓喜につつまれる。そしてガッツポーズとわれんばかりの拍手と抱擁。
成層圏まで上昇したことを見届けたあと、機器が正しく作動しているか計器でチェックする。
異常なし。
BIOSセットアップに進み、あらかじめマイクロソフトのサイトからUSBにダウンロードしておいたWindows10Professionalをインストールする。
ひとからもらったシリアル番号で認証をすませる。(笑)
ここでトラブルが発生した。
アポロ13号のこともあり、とにかく危機に陥っても冷静にオペレーションする。
画像の解像度が1024×768から3840×2160に変更できない。粗くぼやけた画面。
ディスプレイポートに問題があるのではないかとWEB の諸先輩に尋ねる。
マザーボードに付属していたDispayPortnoケーブルはどうやら「1.2の1080ピクセル」タイプらしくがんばりようのないケーブルなのではないか。
HDMIの1.4以上でないと4Kモニターに対応しない。
ようするにHDMIもぼやぼやしているあいだに進化していた。4Kとの区別はあったはあったけど1.4→2.0b→2.1へと10K対応の「7680×4320」までと複葉機からロケットくらいまで進化している。
ケーブルを購入するときはこの表でチェックしたうえでケーブル選びをしないといけない。さっそくAmazonに発注。
原因はディバイスマネージャーで確認したところインテルのCPUに設定変更されていないことだった。
いよいよWindows11さんの降臨を待つ。ていうか、進んで降臨しにいく。
2021/10/19