いやはやルネサンス練馬高野台店が1年前に閉館してからまる1年間駅前の商業施設でありながら入居者が決まらず、大家さんはさぞたいへんだろうと人ごとながら心配していた。家賃は月〇〇、いや✖✖✖円はくだらないだろう。
トレーニングジム、スタジオ、プール、サウナ、だれか借りてくれませんかといわれたところで、アパートマンションならいざ知らずそうそう借り手があらわれるわけもなく、ティッププネスくらいか、でも練馬駅前にもあるしどうしたもんかと。
そしたらあやしい動きとともにとつぜんゴールドの看板が現れた。
ルネサンスのおたっしゃクラブの先輩がオープンのこと、料金プランのことなど教えてくれた。世界最大級のフィットネスクラブ。
料金プランをみてみる。
「シニアフィット」会員というのがあって、月8,800円だという。
65歳以上の高齢者のための会員料金というから、早朝のお風呂のみ利用されるかた限定、すなわちお風呂会員かと思ったら全営業時間施設の利用可とのこと。
しかも閉館日は月1日のみ。(ルネサンスは毎週1日)
いまのルネサンスの会員料金とくらべ激安だ。
ルネサンスの富士見台駅前店と光が丘店は利用できなくなるけれど、往復の閑静な住宅街のまちなみ、施設の大きさ、充実度、帰りのお買い物(ヨークマート、ピーコック、BOOKOFF、大きめの郵便局、セブンイレブン、DAISO、本屋、ドラッグストア、ドトール、バーミャン【トレーニング後にハッピーアワーでスーパードライの中ジョッキ1杯が220円で飲める】、サイゼリア、QBハウス、ちょっといくとヤマダ電機、順天堂練馬病院( ^)o(^ )ほか)の便利度からいえば練馬高野台店のほうが圧倒的に使い勝手がいい。さらにすこし歩くとハイソなまちの石神井公園駅に着く。気に入りのお寿司屋も、無印良品も、伊勢丹のおたかくとまった高級スーパー「クイーンズシェフ」もあって楽しい。
地元の富士見台駅の商店街はちまちましていて元気を使い果たして店じまいをどうしようかとしている小さなお店が多く、毎年数件ずつ寿命を終え自然死していっている。元気なのは整骨院や病院、調剤薬局で、焼肉の超有名店「牛蔵」がひとり往年の八幡製鉄所のように煙を吐いている。店じまいの跡地にはおきまりのようにコインパーキングができた。
もっともどちらも同じくらいの歩いて10分ほどの距離だから2駅は地元となる。
ただ、個人のレンタルロッカーがないようだ。
「20年以上おまえとは(ルネサンス)連れ添ってきた。お別れすることになるけど決してきらいになったわけじゃない。」
ー でも、いいひとみつけたんでしょ?
ー アメリカのかただってね。
ー こんどいよいよ白髪を染めるらしいわね。しかも山梨で発酵熟成黒ニンニクかってきたそうね。熟成やずやのコマーシャルにでもでるつもり?
とはいえ未知のアメリカのトレーニングジムだ。
トレーナーがもし川崎麻世の奥さんのカイヤみたいだったらどうするか、あれからなりを潜めたビリーズブートキャンプだったらどうするか、それが心配だ。
オープン前日見学に行った。
なつかしいジムがアメリカ製の(たぶん)シュワルツェネッガーふうの(たぶん)マッスル系の最新マシン主体に変わっていた。ルネサンス時代に較べ台数が2倍くらいになったような印象。
同じマシンでも女性用のものなど4種類くらい用意していて、それは混雑緩和にもなるそうだ。
おおまかなレイアウトはさほど変わっておらず(ロッカールームやサウナやバスルームなどは変えようがない)、
レンタルロッカーは心配ご無用の標準装備となっていた。
即決で入会手続きをすませた。
おそらく会社の閉鎖で子会社に転籍しちりじりになった高齢者たちがここへ戻ってくるのではないかという予感がした。
入会金は無料でおそらく使うことのないだろうショップのクーポン券1万円分とプロテインだのをもらった。
4階のジムの広々とした窓から眺める西武線の高架を走る電車や新宿の高層ビル群の景色も貴重だった。
地下室でランニングマシーンやっていたりすると気分がどよ~んとしてなんだかねずみになったような気分だった。
コロナで閉館して、1年たって装いも新たに別のジムがオープンした。
コロナが終息するのとあわせたように。
ルネサンス様にはお礼をいいたい。
元気で若々しくいられたのは間違いなく数十年のルネサンス通いのおかげ。
先月のように北九州から東京までぶっとおしで1030キロ、14時間高速道路を爆走しても、眠くもならず疲れもせずよゆうのよっちゃんなのもルネサンスのおかげ。