道の駅 「甲斐大和」-113 2022/6/21

国道20号線沿いにある古い道の駅。

標高693m、駐車場はわずか68台。

ここ日川は桃のさまざまな品種の中でも最も収穫の早い「日川白鳳」の産地だ。

一見「忘れられた道の駅」ふうのわびしい佇まいではあるものの、この小さな駅のからだにはぎっちり立ち寄りどころが詰まっている。


まず、産直の売店。

ワインどころの勝沼、甲州市のワインはもちろん、蕎麦やたまご、ももジャムなどが充実している。

2個で税込み500円、400円のもある。安くないですか。

なんのために食べるのかは別としてTVコマーシャルのへんなサプリよりよっぽど効きそう。

富士吉田とも仲がいいのか博多のやわうどんと対極にある「吉田のうどん」(割りばしとまちがえるうどん)もおいてある。


この道の駅は甲府盆地と大月をつなぐ「笹子トンネル」の入口、ていうか出口にあってトラックやトレーラーもそこそこ走っている。

つい、中央高速道路を使いたくないドライバーたちがここを走っているのではないかと思った。

受注競争がし烈で利益をなんとかだすために高速道路を走れない運送会社は多いのだ。

かかった原価や費用に利潤を上乗せできる特別扱いの電力会社などとは違う。

本格蕎麦屋もある。

さらに、食堂も併設されている。

この品数を、良心的なお値段を見よ!

もつ煮は「豚」とある。甲府では「鳥」だし、長坂あたりの長野方面にいくと「馬」がふつー。

このまちの定食屋然とした食堂に泣きそうになったうえに割烹着着たしっかりもののおばちゃん3名がうろうろしている。

ただし、午後4時でおしまい。

夕食のサンドイッチなんか買わなきゃよかった。( ;´Д`)


今回は白州での天然水の水くみのためにやってきたけど、この時期だからとさくらんぼのようすも見てくる。時期的に山梨、櫛形あたりのものはシーズンのおわりごろで、桃がではじめている。7月の半ばあたりが桃の最盛期だから、そのころまたいくことになる。

8月のになると勝沼の「巨峰」と続くため6、7、8、9月のこの季節はなにかと忙しい。

 白根(しらね)道の駅は「南アルプス市」にある。

またまた、くだらんネーミングのまち。アルプスをつけたイメージ戦略。

公民館のような簡素な道の駅。

申し訳程度に地元の観光案内のパンフレットがおいてありひとの気配も、やる気もないような。

ここのおめあては道路を挟んだJAの売店。

山梨県は西も東も南も北もフルーツ王国。

このあたりはさくらんぼ狩りでにぎわう。(すでに受付は終了)

何人かに地方発送しようかと住所録を確認していたけれど、小さめのお弁当箱くらいの小箱の贈答用だと3500円だの4500円するため迷うことなく断念し、わけありコーナーへむかう。

「わけがある」、「影がある」、「日の当たらない」品物や「ひとたち」が好きだった。

人でも品物でもどうどうと誇らしげにふるまうものたちはいやだった。

9時のオープンとともに30人ほどとともに殺到したが、上級国民のさくらんぼの値段にあきれているあいだに、この「わけありコーナー」は年金生活者たち(?)が群がってすでにこのありさま。

「初動」でこけたものの、それでもかごに入れすぎて戻しにやってきたおばさんの桃(4個入り300円)なんかをすかさず手に入れた。 ^^) _旦~~

ハイエナのおこぼれをもらう鷹のよう。


おばさんたちはレナウンやオンワードのバーゲンなどで場かずを踏んでおり、わしらおやじはその殺気というか気迫や気合、迫力においてとても太刀打ちできるものではない。

しかしながらおばさんは速攻で初動に優れているといえども、前後のみさかいなく手あたりしだいかごに入れる習性をもっているもんだから、祭のあとの興奮からさめると人里離れた場所にうずくまり、財布と相談しながらひとつひとつ品物を我に返って吟味し、かならずいらないと判断した商品を戻しに現場にやってくるのだった。放火犯の火事場とにている。

このあたりはプラムもおいしい。今回はあんず(杏)もかごに入れた。杏は峠の釜めしに入っているやつだけど、これはどのようにしていただくのかな。

1,100円ではね。こちらのスーパーにはこぶりではあるけどひとパック498円の山形産の佐藤錦が大量入荷している。

シーズンを迎えた週末なんかはどのような修羅場となるのだろう。


今回の収穫はもうひとつ。

甲府の国母にある中央卸売市場の食堂。

おなじみの「かどき食堂」の営業時間が朝6時から7時になってしまい残念におもっていたところ、

朝6時前から市場関係のお客さんでにぎわう店を発見した。

「山中食堂」(やまちゅう)。営業終了は13時とまこと正統派の市場食堂。この朝の1時間の差は大きいよ。わしも市場関係者だかんね(*^▽^*)


錦城葡萄酒。

おなじみ。ただこのワインは戸田酒販が縁あってわけてもらった本数限定売り切れごめんの「なま葡萄酒」。

瓶詰の終わったワインの底の澱(おり)を集めてその上澄みでつくった白と赤がブレンドされたワイン。1859円。

もちろん勝沼のぶどうでつくった日本ワイン。

はじめての、たのしみなワイン。

もう2本。お試しに。

矢作洋酒

山梨県で無添加ワイン製造・販売、矢作洋酒株式会社 (yahagi-wine.co.jp)

毎年通っている桃の卸業者「日之出屋」のご近所さん。明治後期の創業の老舗。「矢作」(やはぎは地名)

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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