「旭川」にやってきた 2023/4/25

JALのキャンペーンの片道6600円に飛びつき、きてしまった旭川。

北海道第二の都市を見てみたいとやってはきたものの、拍子抜け。

駅前の買い物大通りは閉店している店舗も散見され、人も犬も歩いていない。下調べしたときやばそうな予感はしていた。

コンパクトな札幌を夢見ていた。

もともと旭川は動物園が人気だけど観光地ではない。それがいいと目的地に選んだ。派手さはないが道産子が地道にやっている名店もあろうと。

いま、道内は札幌への一極集中で地方は衰退しているとも聞く。

では、人々はどこへいったのか?

答えは駅と直結した「イオン」。どのフロアもとても賑わっている。

店内を歩く。

いままで見てきたイオンの中でもっともセンスのいい内装で、これまで展開してきた店舗の出店ノウハウを集大成したような印象を受けた。これなら既存の買い物大通りから買い物客を駆逐してしまうのは仕方ないと即座に実感した。とくに照明とディスプレイが工夫されている。

昭和の商店街キラーのイオンには否定的だったけれど無料の大駐車場と日々の暮らしの買い物が一箇所で完結してしまうイオン。これなら既存の商店街はとても太刀打ちできないし、勝負にならない。

観光地より食料品売り場や市場の散策がなにより楽しい。もちろん動物園はいかない。動物たちを閉じ込め見せ物にするのに抵抗があるのだ。

ふだん、牛乳は飲まないが、飲まずに帰るわけにはいかないとヨーグルトとともにかごに入れる。

ホタテも、カレイも、ホッケもとても安い。ホタテはただ、剥いただけ。それでいいやん。ホッケもツヤツヤしていて、干物でもないのに干からびたような東京のとは大違い。

 カレイはたくさん種類があって、美味しさは値段にストレートに正直に反映されているのだろう。

さて、昼食(久しぶり)に名物の旭川ラーメンの昭和44年創業の老舗の名店「梅光軒」にいってみる。


これで、ハーフ、700円。フルサイズ(並)なら残したかも。

厳寒の地旭川らしく、表面はラードで覆われていて湯気が上がらない。

ハーフでも野菜やチャーシューのボリュームたっぷり。

京都の碁盤目の町は車のなかったころに造られた。明治時代からの開拓者の街は車中心。どこかアメリカの西部開拓の歴史と重なり合う。

広々とした道路がなんの迷いもなく気持ちよくずどーんとまっすぐに交差する。

文字をもたなかった先住民アイヌの人たちとの軋轢はあったろうが、武士も町人もない原野を開拓してみんなでわしらの町をつくっていこうというという開拓者たちの熱い思い。

飛行機から眺める雄大な大雪山の延々と連なる雪景色は北海道ならではの景色で圧倒される。

北海道のガイドブックで旭川が取り上げられるのは動物園を除き1〜2ページほど。

近郊の富良野のラベンダーはまだ早く、ようやく桜が開花したとTVで紹介している。

駅前は東ヨーロッパの広場のよう。

今回セブン銀行のキャッシュカードしか財布に入れてこなかった。空港からのバスの中、もしかしてセブンイレブンかなかったらどうしようと不安になった。

うかつだった。

そして旭川電気軌道の空港バスの料金払いにカードは使えるのだろうかとさらに不安になった。

カードは使えると表示してあり、ほっとする。

ところが降りる段になって、「交通系は使えますか?」と聞くと「使えない」と。

カードをタッチするところがあり、「キャッシュカードは?」とさらに問いかけると、

使えませんと。

仕方なく千円札をだして両替機に入れると、運転手さんはお釣りを手渡しで渡してくれた。

2度も「使えない」というときの運転さんの悲しそうな顔。

東京であたりまえになっているサービスを地方ではあたりまえのように受けられないのかというどこか見下すような意識があったことに気づき、これは田舎出身の東京人のいやらしさそのものだと情けなくなった。

旅の心のないあんたは、札幌のすすきのにいくか、博多の天神あたりをうろうろしてればいい。

あとで知ったのだけど、「カードが使えます」というのは「道北バス」が発行している「DoCard」という提携カードが旭川電気軌道のバスでも使える、ということだった。

旅をする資格もないのか、とも思った。

「使えないんですね」と笑顔で千円札をだまって両替機にいれればいいものを、どこかに「なんだ、空港バスのくせに」という思いを露骨に顔にだしたことに。

そしてホテルの隣にセブンイレブンもちゃんとあった。

旭川のみなさん、失礼いたしました(_ _).。o○

今日の気温は13度、最低4度の予想。

寒いのが好きなぼくにはちょうどよい^ – ^

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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