たまにはまじめに考えたい。
物流2024年問題。
トラックドライバーの年間残業上限が規制され、物流に大きな影響(制約)を与えるのは必至。
そもそも積み荷は高速道路をひた走りそれぞれトラックで運ばないといけないのだろうか。
注文した品物の「翌日配達」はどうしても必要なのだろうか。
いま、近くのスーパー「ピーコック練馬高野台店」で長崎で獲れた鰺をさばいてもらって塩焼きにしたりしている。ここは北海道産の鮮魚もいい。
目も透明にうるんで、鮮度のよさが一目でわかる。
(鮮魚はあら汁を用意している回転ずしと同様、さばいた「あら」を売っているところでしか買わない。「ヨークマート」などは魚は売っていても冷凍品にシフトして「鮮魚」から手を引いてしまったように見える。)
これはトラックが早朝港から東京まで夜を徹して運んでくれているからこそだ。
生鮮食品はある意味仕方ないかもしれないが、そうでないものはフェリーで運んだらいいのではないかと「RORO船(ローロー船)」という船が期待されている。
トラックでフェリーの中まで自走し、そこでトレーラーを切り離す。そして自走部分だけが船を降りてしまう。
門司港に到着したら、そこにトラックの自走部分だけが待っていてトレーラーをつなげて目的地まで運ぶ。
これまでのフェリーと違ってドライバーは乗船する必要はない。
たまに「トレーラーヘッド」部分の、魚の頭だけで走っているような車を見かける。
トラックの積み荷の積み降ろし作業はドライバーも従事している。
ほんらい、運送料とは別の「請負」として料金が請求されるべきところこの業界ではあたりまえの慣習として請求されていない。
トラックが5台あれば若くても会社をたちあげられる。零細事業者はどうしても仕事欲しさにぎりぎりの条件で受注してしまう。そしてあたりまえのように積み降ろしまでやる。
長距離輸送は危険と隣り合わせで、トラックにはリミッターがついていて時速93キロ以上だせないようになっている。追い越そうとしても抜かされるのがいやなのか追い越されるトラックもしばらく93キロで併走する。運転中はほかにやることがない(?)からかたまに意地になってほかの車と張り合ったりする。ほかに男になったりするような場面もなく、張り合いがないからである。
すると、「はよ、抜かんかい!」といらつくハイエースやメルセデスやステップワゴンがあおりにあおる。(おまえやろが!)
先日あさイチでポストに入れた松江市宛の郵便局の「レターパックライト」が翌朝の10時過ぎに届いていて、先方は驚いていた。もともと青い370円の「レターパックライト」は赤いレターパック520円の「レターパックライトプラス」と違い速達扱いではないため驚いたのはこっち。
普通郵便だと東京~九州まで4日かかる。
しかもレターパックはその位置を「追跡されている」。いま封筒がいまどこにいるのか、何時にどこの郵便局に到着したのか、いつポストに投函したのかまで。
手紙も途中でさぼったり、温泉にはいったり、おちおち昼寝も寄り道もできない。
「受け取りました」と電話がかかってくる前に、すでに相手のポストに入っていることを知っている。
「ポストみちみぃ、届いとるやろが」とさきまわりしそうになった。
長距離ドライバーには感謝している。
「青いエアメールが、ポストに落ちたわ、雨がしみぬうちに、急いでとりに行くわ、、、」
ラブレターもポストに落ちた時間がわかる(≧▽≦)
まず、なにより長距離ドライバーには「たまに帰ってくるおじさん」ではなく、もっと自宅に帰って家族とともに過ごせる時間を増やせるようにしてもらいたい。
ドライバーには口下手で、人付き合いが苦手というぼくのような人も多い(/ω\)
そんな待遇改善に大きな声を上げないひとたちに相応の賃金を受け取ってもらいたい。
そのために物価があがってもしかたないことをみんなが受け入れてほしい。
長距離ではなく、近距離輸送で働いてもらいたい。
業界全体の問題でそれをやるのが政治だと思う。岸田くんはこの問題に取り組んでいるようだが、あのバカ息子のせいで株をさげた。バカ騒ぎ忘年会の張本人の岸田くんだけでなく珍しく首相夫人としてまっとうに見えていたおかあさんもまた、「ざんねんな母たち」だった。
爆笑問題の太田もあのバカ息子のことを「こいつ、寿司屋にいったらなにをするかわからない」といっていて爆笑した。やはりずれているところもあるがあいつはどこかセンスが違う。
とはいえただ、ぼくのように長距離運転が苦にならず、愛車のデコトラを転がし、仕事で(お金をもらいながら)日本全国を回れるのがいいと笑うおっさんたちにローロー船はどう目に映っているんだろうか。