孫たちが夢中になっている「戦隊もの」シリーズ。
悪い怪人たちを殴るけるの暴行を加え、力を合わせてやっつけるというわかりやすいストーリー。
シリーズごとにマイナーチェンジを繰り返してはおもちゃを買わせる究極のワンパターンのマンネリ作品。
ぼくらのころは世界をその特撮でおどろかせた「ゴジラ」にはじまる一連の怪獣シリーズを受けて「ウルトラマン」へとつながる。
東宝が怪獣たちのけんかごっこに明け暮れているうちに、
東宝の特撮は陳腐化し、世界から取り残されていく。
1965年のイギリスの「サンダーバード」の登場。ぼくが10才のころに放映が開始された。
そのメカの斬新さと息詰まるストーリー、そして精緻な特撮技術にテレビの前にクギづけとなった。
(日曜日の18時から「サンダーバード」、19時から「ウルトラマン」と夢のような時間)
そんな胸躍る空想、特撮のジャンルの番組はもういまの子供たちの前には現れないのだろうか。
低予算の「アバレンジャー」がいけないといっているんじゃない。
これはこれでお手軽におやつのように楽しめる。
ただ、マンネリ化した取っ組み合いのヒーローだけではなくもっと夢をみさせてくれる、目を輝かせるような番組はほかにないのだろうか、といっているだけ。
このサンダーバード2号のプラモをつくったのは「アオシマ」というメーカーで、
「プラモデル界の狂犬」と呼ばれている。
へんなプラモを売り出しても「アオシマならしかたない」と苦笑いされる。
特撮メカの合体・分離ものに強いこだわりをもつアキバが似合う静岡のメーカー。
これは「サンダーバード」のヒットで調子こいたジェリーアンダーソンの特撮ものにギミックものの大好きなアオシマがとびついて発売した。
だいたいモーター(マブチ?)駆動のリモコンがついていて昭和44年当時「700円」で発売されている。当時週刊少年マガジンが70円だったから子供にはとてもてがでない代物だったはず。
「有限会社アオシマ文化教材社」が正式名称だった、創業90年の老舗。
時代考証にこだわり大おまじめに「700/1戦艦シリーズ」を世に出しており戦記オタクならずとも知らないものはない。それがおもちゃ箱体質の血が騒ぐのか「文化教材」はさておいて楽しそうなのをつくってしまう社風がある。ウオーターラインシリーズではお世話になった。アキバにいくとなにはさておきプラモコーナーだったからね。
日本の特撮技術が完全にガラパゴス化したことを突き付けられたのが「スターウォーズ」だった。
大学生のときで、もう次元が違う特撮の世界だと確信した。
「燃えよドラゴン」以来の衝撃だった。
おそらく映画製作者も一目見るなり「勝負あった、まいりやした」と降参して、特撮は「こどものおもちゃ」駄菓子屋路線でいこうと裏街道をてくてく歩いていくことにしたのではないか。
狂犬戦隊「クルエルジャー」の実写版はどうだろうか。
ブラックは「ハマの狂犬」黒石、イエローは「十人ニキ」、ブルーに「顔面凶器オザワ」、ホワイトが「井上尚弥」、そしてレッドに「広瀬アリス」、ベンチで待機組には、本宮泰風、飯田将成、阪神岡田、
やられる側の怪人には「ジャーニーズ会見の司会のダーウィン松本」、「ヘイトスピーチの水田水脈」、「ロシアの鈴木宗男」、あたりにぜひ演じてもらいたい(>_<)