「萬朝報(よろずちょうほう)」神田神保町 2024/3/15

建て替え工事中の三省堂本店の隣にある、いかにも神田神保町らしい古書店の「三茶書房」。

仕事場に向かう途中、いつも気になっていたのがこの看板。

学生時代とその後、内村鑑三に傾倒していて著作集を読んでいた時期があった。「著作集」は太宰治全集とともにいまでも屋根裏部屋で眠っている。

内村はこの「萬朝報」に記事を書いていてしばしば、というかたびたびこの新聞のことが記されていた。

著作に感化されてキリスト教に入信することはなかったけれど氏の、簡潔で直截的な社会批評には突き刺さるような迫力が感じられた。

もし、いま「萬朝報」があるならばいまの自民党の裏金まみれの議員たちを血祭りにあげていたことだろう。


なぜ、この本屋さんにこの看板が掲げてあるのか気になって高齢の店主に尋ねてみた。

もしや、内村氏とご縁のある店なのではないか、そしてもしそうなら氏の著作でこの店でしか手に入らない掘り出し物があるのではないかと思ったから。

店主は後期高齢者になりたてくらいの品のいい紳士で、

「とくに内村鑑三さんとのかかわりとか、いわれとかはなく、先代の話によるとお客さんのかたが持ち込んできたもので以来こうして飾っているのです。」と、そっけない返事が返ってきた。

神田の古書店では店主とお話をしているお客さんをよく見かける。

聞き耳をたてていると、どうやら大学の先生やらで、かなり専門的な内容の話をしている。

きょうもいきなり「萬朝報」のことを聞いてくるへんなおっさんがきて、なんかつまらなそうな顔をして何も買わずに帰っていった、と思っていることだろう。



アキバも徒歩圏の神保町。

いつでもいけるところに住んでいる、住まわせてもらっていることに感謝する。

義父、義母が残してくれた家に。


作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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