「みちしお」の駅(山口・小野田) ―150 2024/4/6

今年の桜の開花が遅くなったため、ばっちし今日が桜満開。

目的地北九州まで30キロほど。

中国自動車道の防府から北九州までの区間はいやらしい。

めちゃくちゃなアップダウンと急カーブの合わせ技でできれば避けたいと最近見つけた迂回路が山口南インターで下りて、長距離ドライバーズオアシス「みちしお」に向かって国道2号線をこれまた30キロたらたら走る、というルート。

広大な駐車場、居酒屋状態の食堂と、温泉施設、コインランドリー併設でもちろん駐車場代などなし。

用賀からざっと1000キロかな。

広島インターは自宅からちょうどみごとにぴったし800キロ、岡山は650キロ、これもちょうど。

安全運転おつかれさまでした。

しかし、SAのガソリン代が200円/リットルを突破していてやれやれ。

公団へのショバ代もあり大変だと理解しつつ。

早朝2時前に出発して13時間のロングドライブは眠くもならず数度のトイレ休憩と鈴鹿でのセブンイレブンの朝食サンドイッチタイムだけ。途中お昼をとるとここ「みちしお」で食事できなくなるし、だいいちサービスエリアのレストランでは食べる気がしない。

かといって「みちしお」は一品料理ものは、しかも作り置きをショーケースに陳列してあって、注文がはいるたびにレンチンするだけだから、そしてレンチンのやりすぎのことも多く、料亭が経営しているとはいえ雑なところもある。

だから、一品料理は「冷ややっこ」とかにしてちゃんぽんなどなるだけレンジとは縁のない料理をオーダーするのがいい。

とはいえ、飲んで食べて、そのまま寝ることのできる施設はしみじみありがたい。

もう、小倉の実家は処分してしまって、お泊りはビジネスホテルか、この「はたぼーの動くお城」しかない。

予約しなくてもいつでも好きなとこでステイできる、タフなサブバッテリーもある。この安心感はかけがえのない財産だ。

今回は1週間以上、目的は友人たちと会うため、そして北九米の買い出し。30キロ。


母がもっと長生きしていたら、障がい者だった兄が突然の病で急逝しなければ、ずっと、この同じ道をひたすら通い続けたことだろう。母亡き後、兄を支えての暮らしに迷うことなく覚悟を決めていた。

もう、その必要はない。

必要はなったのだけど、ぼくにはいく理由がある。育ててくれた町、お世話になったひとたち、そして愛すべき人がいる。

さて、「みちしお」

24時間営業ではなくなった。

朝7時オープンとなった。諸物価高騰と人手不足もあっていたしかたない。

どんなに早起きしてもお茶以外は朝7時までいっさい飲み食いしないぼくにとってはほとんど影響はないが長距離ドライバーには痛いかもしれない。

そして、パットゴルフ場だったスペースが、

「RVパークみちしお」に変身している。

12台がキャンプできる。

なんとなくキャンプごっこに映る。

温泉も、食堂もあるところでなんで、自炊するの?

「テント本能」というか「バーベキュー」へのあこがれがあるのだろう。

自炊場やごみ処理はたしかに助かる。

でも、割烹料理屋が経営する食堂もすぐそこにあるんよ。なんで?

マンション住まいの人たちなんかは、とつぜん野生に目覚め、野や山で暮らしていたころの本能がうずき、テントとバーベキューコンロを車に積むのだろうか。

テントには大自然とのふれあいなんていうのもあるかもしれないが、あの、非日常の隠れ家的な要素を求める気持ちもある。

「隠れ家」、なんていい響きだ。

いい響きの言葉には昼のみの「背徳感」とかもある。

大人の隠れ家、こっそり、だれにも知られず、通う。

サラリーマンがせわしなくランチしている横で、ゆったりビールを傾ける。

至福のひととき。背徳感はサラリーマン生活の後遺症だ。


翌朝は「さくらはなびら」カーになっていた。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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