老いと病気 2024/5/13

今年の8月で68歳。

そして姉さんの妻はいいよ来週70歳を迎える。

そうだよな。もう孫が来年小学生にあがるんだもんな。

ぼくは潰瘍とか痛風(病気とは思ってもらってない)だなんだちょくちょく病気をしたけどかあちゃんは一度も大病をしたことがない。娘も息子もそう。

ただ、彼女は親と姉を「がん」で60歳ほどで亡くしているから自分もいずれお声がかかると思っている。

ぼくも父と兄を「すい臓がん」で亡くしており、向こう岸からおいでおいでしている、と思っている。

いま、元気で力が余っているけど間もなく老いをいやがおうでも自覚することになるだろう。

へんな時期にかぜをひいてしまった。

連休中に倉庫のかたづけをがんばってしまった。

3年以上屋根裏で眠っていたやつはこのさきも働くことはないだろうと仕分けした。

ブルーレイディスクを大量に廃棄した。

もうそんな時代ではなくなった。

もうデータ化してしまってHDDに移しているし、なによりストリーミング配信がここまで急速にスタンダード化するか予想できなかった。

毎年、冬場は仕事に支障が出ないようにと気合がはいっているせいかかぜをひくことはなかった。スケジュールに穴をあけないようにとかぜをひくことはなかった。

ぜったいに人様に迷惑をかけないようにと念仏を唱えていた。

太平洋戦争のときのように竹やりでB29やかぜを撃ち落とせると思っていた。


かぜをひいてしまったことになんの不満もない。

甘んじて受け入れる。

もっと、病気で苦しんでいる人たちが大勢いる。

子供でも、幼児でも、そう。

知り合いの娘さんがだんなさんと幼子二人をのこして亡くなり、頼まれた医療費控除の申告書を入力しているとき、病院でのがん治療の分厚い何十枚の領収書を一枚一枚めくって眺めていたら自然とつーっと涙が流れてきた。

待合室にいたこどもたちとだんなさん、そして知り合いのご両親の気持ちはいかばかりだったろう、

そして、治療の苦しさに加え、なにより幼子を残して旅立つおかあさん本人はどんににつらかっただろうか、と。

知り合いの姪っ子の「かんかん」という女の子の幼稚園児が白血病になって、髪の毛が抜けてしまっていた。

なんで風邪ぐらいで恨み言がいえるだろうか。

立て続けに亡くなってしまった何人もの同級生のことを思い出すたびにぼくもあとどれくらいだろうか、とふと思う。


この歳になると

スキーだ、スキューバだ、沖縄だ、歌舞伎町だ、車中泊だ、ロンドンだと、石田純一だと騒ぐこともなく、できることがあれば、みなさんのお手伝いができればいいやと思うようになった。

どうしてもおともだちになれそうにない「がん」くんが声をかけてきたのなら、「あっ、そうですか。順番がきましたね。」と飄々と、だからどうしたと診察室に入れるような気持ちをもっていたい。

というかそのつもりでいる。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

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