深夜便のトレーラーたちはサービスエリアの大型車用のパーキングが満車で高速道路の入り口や高速道路上の路肩にまであふれ、ドライバーは路上で仮眠している。
トレーラーが路肩に何台もハザードランプをつけ、高速道路上に駐車しているのを横目に走る。
きっといつか、なにかしらの事故が起こる気がする。
東京から950キロ、下関壇ノ浦まで44キロのところにある山口県美東のパーキングエリア。
明治維新の舞台となった長州はいま、阿部首相の桜の花見のばか騒ぎをめぐる問題で揺れている。
学歴コンプレックスがあるという安倍さんや麻生さんは東大出の官僚や政治家嫌いだという。
身近なお友だちに囲まれてないと不安なのだろうか。そのお友だちたちもあまりスジがいいとはいえない人たちばかりだ。
まず、アメリカの大統領が決まったとき、トランプがどんな人物か見定める前からその人物はさておき誰よりまっさきに安倍さんはお友だちになろうとした。
それが良好な日米関係、ひいては世界での日本の地位向上につながるからとよかれと考えたことであって、それが彼の政治スタイルとなっている。
しかしながら、そのおべんちゃら外交はいかにも卑屈であって、世界に冠たる皇室を戴く日本の首相として、一国の宰相としてふさわしいやりかたなのだろうか。
お友だちになっておけばうまくいくはずというスタイルでやってきたようだが世界で通用するはずもなく、大統領からは扱いやすい、御しやすいへらへらした男だと見くびられ、言い値で武器を買わされたりする。
明治維新の長州の志士たちの志とは似ても似つかないごますり外交でおそらくきっと世界から嘲笑を受けると同時に日本はアメリカの属国として生きていくしか仕方なかろうと同情されていることだろう。
その生きて行く道は沖縄の基地と同様、こてんぱんに打ちのめされたあの戦争の敗戦により運命付けられた。
問題は安倍さんの「お友だち方式」でやらざるをえない田舎型の資質ということよりも、彼に代わる強烈なリーダーシップを持ったリーダーが自民党内にも政権内にも、ましてや野党にいないことであって、だからこそ根が深い。
それだけ鳩山さんや、菅さんたちのやってきたことやらなかったことのつけをいまだに引きずっているということになろう。
そんなことを思いながら、亀山社中ならぬ車中泊で横になる。
2019/11/21