ついに山が動いた。
「まだ本気だしていないだけ」だったNTTが動いた。
この社長が中国の清朝末期状態のNTTを本気で改革しようとしている。
澤田純65歳。
記事ではNTTを「日本をデジタル後進国へ導いた張本人」と断罪している。12月12日号
2018年に社長に就任して以来、NTTドコモを子会社化した。
そしてつい最近携帯料金の強烈で画期的なプランをうちだした。
「NTTドコモの新料金プラン『ahamo』は、4Gに加えて、iPhone12シリーズが対応した5Gネットワークが利用可能で、20GBのデータ通信量がずっと2,980円で利用できるのが特徴です。」
手続きはネットのみ。「ahamo」はもともとソフトバンクでいえばYモバイルにあたるNTTドコモのサブブランドとして立ち上げる予定だった。
それを、
「新規契約事務手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料が無料で、2年間の定期契約、解約金の設定はありません。」
とやっちまった。
「キャリアメール(~@docomo.ne.jp)は提供されません。」
こんなもん最初からいらん。
このプランの登場で「楽天の携帯電話事業は淘汰される、情報弱者のための中間搾取者である携帯電話ショップのスタッフは転職を考えた方がいい」という意見までもある。
やはり、独裁だろうがなんだろうが経営トップのかじとりと将来を見据えた決断で決まる。
KDDIの高橋誠社長が「国に携帯料金を決める権利はない」と反論している姿は半沢直樹を彷彿とさせ、しびれた。
けれども、この先国からの圧力による値下げ要求は不可避との政治判断、そして通信料半減のリスクを織り込みつつ経営判断した、という背景がある。
ダイアモンドの記事はこの巨像の体内を解剖して解説してあって読みごたえがある。
2020/12/9