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2歳児からのドメスティックバイオレンス

 

ゴルゴ13のシンジケートをやめ、ウルトラの兄弟になることを決めた2歳のコードネーム「R」。

怪獣との戦い方の研究に余念がない。ウルトラマンZでも「ご唱和」している。主題歌も口ずさむようになった。


無抵抗な0歳の弟の髪を引っ張ったり、ぶったりしていて怪獣より恐いウルトラの母の逆鱗に触れぼこぼこにされている。

その憂さ晴らしか、温厚で従順なじいじを怪獣に見立てて突進してくるようになった。

そして、パンチにキックの雨あられ、たまらずじいじはダウンさせられている。

「うおっ、ふおっふおっっほ」と低いバルタン星人の声で笑い腕組みして勝ち誇る。


年末、居酒屋で段差に気づかず転倒し脳しんとうを起こし「たこ八郎」になってしまったじいじは、さいきん「弱く」なってしまっているものだから幼児にばかになったことを見透かされ攻撃をうけるようになった。


レジにいた「はなの舞池袋店」の店長は怪獣がウルトラマンにやられてスローモーションで倒れ込むようなおやじの転倒の様子の一部始終を目撃しており、「こわれたメガネ代は弁償します。」といってくれた。店舗の客席とフロアーとの高い段差がもともと危険であることを知っていたのだろう。


もし、ばかになってしまったときのために店長の名刺をもらって、また連絡することがあるやもしれぬと伝え、

「メガネ代はいい。ただでさえコロナでたいへんな居酒屋の、がんばっている若者たちに迷惑はかけられない」と自分でもほれぼれするせりふを残し店をあとにした。


店を出たあと、なんで店長に「ほんと?いいの?『ラッキー』、ちょうど買い替えようと思ってたやつやかいねー」といわなかったか悔やんだ。

たぶんに東映やくざ映画の見過ぎで「任侠道」とか「男をあげる」とか「かたぎに迷惑をかけちゃいけない」とかいろんなシチュエーションで「かっこつけるようになっていた」ことが原因だと気づいた。

さいわい大きなたんこぶとめまいとふらつきと言語障害ですんでいるが、それからだ。

2歳児からのドメスティックバイオレンスを受けるようになったのは。


2歳児も「セブンも最初は怪獣に投げられ光線にやられ苦戦するもの」とすじがきがわかっているのか、たまにじいじの反撃にあい倒れ込むふりをする。

死んだかと見せかけてすっくと立ち上り、必殺の攻撃をしかけてくる、その繰り返し。


連戦連勝を重ね強さの絶頂にあった2歳児ではあるが好事魔多し、あろうことか大晦日におとうの肩車から転落し落下、左足を骨折してしまった。

救急病院で医師からドメスティックバイオレンスを疑われたがあざなんかがないことから疑念は晴れてはいる。

だけど、おいらのこの2歳児から受けた紫色のあざや打撲のあとはどうなん?サンドバックにされたんよ。


それでも、正義の味方がかわいそうでかわいそうでじいじ怪獣は豚汁やポトフ、お好み焼き、崎陽軒のシューマイ弁当、しらす、やらを差し入れ、回復を祈った。

作成者: user

還暦を迎えてますます円熟味を増す、気ままわがまま、ききわけのないおやじ

「2歳児からのドメスティックバイオレンス」への1件の返信

コードネーム「R」の足の具合は如何でしょうか?
ウルトラ兄弟は1週間後のTVでは元気に走り廻っていますから「R」も元気になっているのではないでしょうか⁉️それなりに。

小さい子は動きたいでしょうからつらいでしょうね。
早く全快することを願っています。じゃあないと悪者があちらこちらで暴れていますよ。

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