火遊びかと思ったら、「Financial Independence, Retire Early」の略称のことらしい。なんだ、そのまんまやん。
トランプがよく、「FIRE」と叫んでいたけど、あれは「クビだ」の意味。「You are fired!」おだやかじゃないが、まずそれを連想した。
資産運用の利益だけで暮らしていく、というが、基本は「支出を減らし、その分投資信託に回して待つだけ」という。
アメリカは公的扶助が乏しいため、自助努力が必要。そのために日本と違い株式などの個人資産に占める株などの金融商品の割合が高い。
ジェイソンはいう。「6.4%の年換算リターンで考えると11年で倍近くに増える」。運用益をそっくり再投資で複利で運用した場合だね。
ぼくが就職したころは預金利息が5%(それ以上もあった)くらいあって1億円あれば利息だけで暮らしていけるといわれていた。
あれから40年以上たって、「預金利息」がほぼ存在しなくなり、また「手形」を使う企業も見あたらなくなった。かわって登場した仮想通貨には危うさが潜むため手は出さない。
「FIRE」は「生活様式」のことをいい、早期に退職し自由で縛られない時間を手にすることをいう。
いいですね。
ジェイソンは投資先はリスクが低く、手数料の安い「インデックスファンド」でアメリカの株価と連動する。世界中から優秀な経営者が集まるアメリカの企業に対する信頼感がベースにある。世界恐慌や同時多発テロ、リーマンショックでアメリカは学んだ。
日本企業にそこまでの信頼感はない。
ジェイソンがほかの投資家と違うのがギラギラしていないこと。
たんたんと、「虫歯にならないよう毎朝はみがきをするように」と。
質素な生活を求めている。
「メジロやウグイス、渡り鳥を眺めるのが大好きで旅行はどこも同じだからいかない。食事は妻の料理が大好き。幸せのためにほとんどお金を使わない。」
身の回りにあるいろいろな楽しみ、それをひとつひとつ見直していって、不要なものを削ぎ取っていって残ったのが、野鳥の観察や奥さんの手料理。
ぼくも「しあわせ」は生きていくうえで必ずしも必要なものではないのではないかと思い始めている。
要らないものを「削る」作業。そういえば比叡山一の秀才と呼ばれた「法然上人」も法典を徹底的に学び、そして仏の教えにとって不要なもの(教義や儀式や戒律など)を捨てまくり(そのせいで比叡山や皇室を敵に回すことになって流罪となるのだが)、捨てたあとに残ったものが「南無阿弥陀仏」と唱えて仏にすがる念仏ただひとつ。
親鸞から「妻帯すること」について尋ねられたときに法然は「仏の道の修行にとってよいのならばそうするがよい」と答えている。
このぼく66才、ジェイソン37才、この違いはどこからくるの?
ジェーソンになれないぼくはいまでも火遊びや変化を求めるところがあり、いろんなところにいろんなことを求めてふらつく。そして大きな声ではいえないが妻の手料理よりぼくの手料理や昭和の街中華のほうがおいしいと思っている。
こつこつ節約するより、遊んでいながら貯金できるくらいに稼ぐほうを目指す。
20年ぶりの株式投資。ほおっておいて、3倍になった株もある。JFE(旧川崎製鉄)ではやけどしたがほかはそこそこ。
復帰後はたまたまアメリカのシリコンバレーの銀行破綻のタイミングで暴落後の価格で購入できた(*´ω`*)
「インデックスファンド」なんかの投資は性に合わん。