いやはやまいった。
8月半ばから風邪の症状がしばらく続いたのち、いったんは持ち直したものの、のどの痛みとインフルエンザ以来の8年ぶりの39度の高熱に見舞われ寝込んでしまった。
ついに、きたか。八重洲地下街をうろついたのがいけなかったか。
自分だけ無傷とはいかない。
病院の先生は「当院でも毎日2~3人の発症者がでている」とかで、覚悟の上検査の結果を待った。
「陰性」ですと。
若いつもりでも若くはない。年も年だしもっと健康のことも考えよう。
寝てばっかいたから、夜なかなか寝付けない。
さて、ナイトキャップになんかないか。
サントリーの「白州」はもう飲んじまった。
ビールや焼酎は寝る前に飲む酒ではない。
そのときピカーっとひらめいたのが「養命酒」だった。
じつは「効能」のどれにもあてはまらない。
「肉体疲労」も「食欲不振」も、「冷え症」も「血色が不良」になったこともない、「肩こり」ともこれまで無縁。
じゃ、なぜ薬用「養命酒」飲むんかい?
なんで買ってきたんかい?
えっ?
それは、、、、
「草刈正雄になりたかった」だけなの、、、、、
じゃあなんでなりたかったんか?
ファミリーヒストリー「草刈正雄の死んだはずだよおとっつぁん」みてしもうたからなの、、、
NHKが総力を挙げて探し出し、おとうは10年前まで生きていたことをつきとめる。
草刈さんは貧しさと偏見のなか、ぐれて、なげやりになって、道を踏み外しても不思議ではない環境で育つ。小倉だから「踏み外す」道はそこかしこになんぼでもあった。(主要な地場産業でもあった(≧▽≦)
そうはならなかった。それは「母」の教えと「本人の賢さ」によるものだ。
NHKのアメリカ支局には恐山の巫女さんのような霊感をもつ、日本中を驚嘆させたであろう女性諜報活動員がいる。
番組のなかでわたしがいまだかつて見たことのない、またこれからも見ることはないであろうシーンを見ることになる。
寺門亜衣子アナが、NHKの現役アナウンサーがこらえきれず嗚咽するのだ。
NHKはいいアナウンサーをもったものだ。
でしゃばらず、控えめで、物腰がやわらかく、所作に品のある草刈さん。
せめて、養命酒でお近づきになりたい、そう思ったんだ。